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映画『レッド・オクトーバーを追え!』感想。

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『レッド・オクトーバーを追え!』は冷戦時代のアメリカとソ連が舞台の潜水艦映画。

ついこの間公開された作品のように思っていたれど、ザックリと30年ほど前の作品で「えっ? そんなに古い映画だったの?」と驚かされた。007シリーズでジェームズ・ボンドを演じたショーン・コネリーが男前の艦長を熱演している。

『レッド・オクトーバーを追え!』は冷戦時代が舞台なので、戦闘シーンはほとんどなものの、戦闘シーンの多い作品とは、また違った面白さがある。

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レッド・オクトーバーを追え!

レッド・オクトーバーを追え!
The Hunt for Red October
監督 ジョン・マクティアナン
脚本 ラリー・ファーガスン
ドナルド・スチュワート
原作 トム・クランシー
製作 メイス・ニューフェルド
製作総指揮 ラリー・デ・ウェイ
ジェリー・シャーロック
出演者 ショーン・コネリー
アレック・ボールドウィン
音楽 ベイジル・ポールドゥリス
公開  1990年

あらすじ

冷戦時代、ソ連。ムルマンスク港よりタイフーン級原子力潜水艦「レッド・オクトーバー」が出航する。

艦長のマルコ・ラミウス(ショーン・コネリー)はソ連の体制に不満を持ち、レッド・オクトーバーを手土産にアメリカ合衆国への亡命を画策する。

ラミウスが亡命に賭けたのは子飼いの士官達が亡命に同意したこと、そしてレッド・オクトーバーに装備された新型の推進システム「キャタピラー・ドライブ」だった。

キャタピラー・ドライブがあれば、海底ソナーの網を抜けて大西洋の対岸に辿りつくことが可能であると踏んだ艦長は、乗組員にはキューバに向かう訓練であると説明し疑念を持たせないようして、政府側のお目付け役である政治将校を事故に見せ掛け殺害、出航前にソ連首脳部へ自分の意図をしたためた手紙を送り、後戻り出来ない様に退路を断ち、バレンツ海を西へ進む。

ソ連軍の大西洋方面の部隊は艦船数十隻を動員し、レッド・オクトーバーを追跡、撃沈しようとする。

アメリカ合衆国政府はソ連軍の動きを警戒するが、CIAのアナリスト(分析官)のジャック・ライアンは、このレッド・オクトーバーの理解を超えた行動の裏にラミウス亡命の意図を見つけ……

音楽が最高!

『レッド・オクトーバーを追え!』を語る時に欠かせないのが冒頭とラストで流れる歌。控えめに言って最高。

「これって、ロシアに伝わる音楽なのかな?」と思ったのだけど、オリジナル曲とのことで、あくまでも「ロシア風」でしかない。

40代以上の方がこの曲を聞くと「あ。これとんねるずがやってた『ハンマー・プライス』ののOP曲でしょ?」ってなると思うのだけど、『ハンマー・プライス』のOP曲は『レッド・オクトーバーを追え!』から来た…ってことだ。

音楽の力ってホント凄い。私など映画を観る前からグッと来てしまった。

亡命するロシア人

私。実は潜水艦映画が大好きなのだ。Uボートがテーマだったり、K19がテーマだったり。

潜水艦独特の閉鎖された感じとか。そこで起こる絶望的な事故とかドラマ的に最高。戦闘シーンがあってもなくても、潜水艦ってだでカッコイイし、その中で乗組員の絆とか、男の生きざまを描いてくれたら、それだで白ごはん3杯は食べられる…って勢い。

しかし、この『レッド・オクトーバーを追え!』の場合は、一般的な潜水艦物とは少し雰囲気が違っている。

多くの潜水艦物の場合「祖国のために命を捧げた男たち」が登場するのだけれど『レッド・オクトーバーを追え!』は祖国からの亡命がテーマ。

男臭い潜水艦ドラマ…と言うよりは「騙し合い」的な要素が強い。

スタンダードな潜水艦物を期待して見るとガッカリするかも知れないれど、他に無いタイプの潜水艦映画として、これはこれで面白かった。

実のところ「なんでアメリカ人と唐突に打ち解けてるの?」って疑問や「部下の中で亡命に反対する人はいなかったの?」とか多数のツッコミどころがが残るものの、細かいことは気にしない。

脂ギッシュなオッサンの格好良さ

『レッド・オクトーバーを追え!』は物語的にはツッコミどころ満載なのだけど、とりあえず「格好良いオッサンを愛でる映画」としては上出来だと思う。

「最愛の妻を亡くしたばかり」と言う設定なのに、ラミウス艦長はめちゃくちゃ脂ギッシュ! ショーン・コネリーが役者として輝いている時なのだと思う。

CIAのライアンを演じたアレック・ボールドウィンもショーン・コネリーに負けてはいない「正統派男前」な感じで素敵だったし、脇を固める役者さん質もそれぞれにカッコイイ!

ツッコミどころは沢山あるけど『レッド・オクトーバーを追え!』は音楽を聞いて「うぉぉぉっ」と心震わせて、男前のオッサンを愛でるための潜水艦映画だと思う。

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