ホームベーカリー生活もすっかり板についてきた。
平日に食べる普通の食パンはレシピ無しでもセット出来るようになったし、夫が出張で娘と2人で食べる用の分量でもバッチリ焼ける。週末の変わり種食パンも色々試した。
今まで試した変わり種食パンはこんな感じ…
- 黒糖
- バナナ
- 豆腐
- チーズ
- レーズン
- 人参
- 抹茶あずき
平日の食パンについては台所に分量をテプラで貼り付けてあるので、私がいなくても娘や夫でも設定することが出来る。
だけど、ふと「もしもの時に変わり種食パンも作れるようにしておいた方が良いかも知れない」と言う考えに至った。
ちょっと話が飛ぶけれど『この世界の片隅に』の映画がヒットして、すっかり有名漫画家の仲間入りをした、こうの史代の作品に『さんさん録』と言う漫画がある。
『さんさん録』の主人公は妻をなくした三郎と言う壮年男性。1人息子は成人しており、息子夫婦には女の子がいる…と言う設定。
妻は自分が死ぬ前に「夫が1人でも生活に困らないように」と『さんさん録』に料理のレシピと家事のコツを書き記していた。
私はまだまだ長生きするつもりだけれど、パートもはじめたことだし、今後は母達の介護等で忙しくなる可能性もある。そうじゃなくても、年齢的に夫も私も入院したりするようなことだってあるだろう。
そうなった時に「家族全員、家事に困らないスキルを身に着けておく」のは重要だと思う。
夫はひとり暮らしの経験があるし、私が娘を生む時は切迫流産で寝たきりだったので、その時は1人で家事をこなしてくれていた。娘にしても「将来、1人暮らしをした時に困らないように」と言うことで、少しずつ家事を仕込んでいる。
夫も娘も「やれば出来る子」なのは間違いないけど、何かあった時に快適に生活出来るか…と言うと、そこまでの家事スキルは無い気がする。
私も『さんさん録』とまではいかなくても、料理のレシピや火事のコツを書き留めておいてもいいかも知れない。
「業務マニュアル」がある会社って多いと思うのだけど、家の中のことは「なんとなく」とか「慣れ」とか「雰囲気」で回していて、必ず手順があるはずなのに、明確にされていないのだ。
「家族だからそんなこと分かっていて当たり前」なんて訳ないのに。
家の中のことすべてを書くのは無理にしても、まずはホームベーカリーのパンレシピを書くところからはじめていきたい。