夏休み最終日の9月1日。娘にとって小学校生活最後の夏休みだと言うことで、この日は目一杯娘に付き合うことにした。
午前中はサイクリングからの室内プール。
娘が小さい頃は夏と言うとプールで泳ぎまくってたものだけど、最近は「外のプールは暑いから行きたくない」と言うようになった。さらに言うなら日焼けも気になるらしい。
正直、運動大嫌い族の私としては嬉しい流れ。サイクリングも室内プールもハードと言えばハードだけれど、朝から夕方まで屋外プールに行くことを思えば楽勝って感じだ。
室内プールからの帰り道。隣の小学校区の公園でお祭りの用意をしてている事に気がついた。お祭りと言っても町内会か子ども会かのお祭りで、素朴な感じ。
「今年は体操を辞めて時間が出来たから夏らしいことを一杯楽しもう」と言っていたのに、夏祭りには行っていなかった。地元の夏祭りの日にミュージカル教室の発表会があったり、別のお祭りでは夕方から大雨が降って行けなかったり。
娘に「テキ屋さんが出るようなお祭りじゃないけど、行きたかったら夕方から覗いてみる?」と言うと「行く行く~」とのことだったので、帰宅してから再び自転車で夏祭りに出掛けた。
町内会のお祭りっぽい感じだったけれど、夏祭り定番の屋台はちゃんとあって、チケット制でリーズナブル。
ヨーヨー釣り、金魚すくい、スーパーボールすくい、当て物、おでん、フランクフルト、綿菓子、カキ氷など。
大きなお祭りと違って、混み具合もほどほどな感じなのがありがたい。
娘は金魚すくい、ヨーヨー釣りなどの遊び系の屋台を楽しんだ後「綿菓子食べたい」と綿菓子の屋台に行った。たまたま、綿菓子の屋台は誰も並んでいなくて、お客は娘1人。
すると、屋台のおじさんが「中に入っておいで。綿菓子、自分で作るといいよ」と屋台の内側に招き入れてくれた。
娘外食チェーン店のデザートコーナーで綿菓子を作ったことはあるけれど、当然ながら本物の屋台で綿菓子を作るなんてはじめての経験。喜んで綿菓子作りを体験させてもらった。
「ありがとうございます。こんな体験はじめてです」とお礼を言うと、屋台のおじさんはこう言った。
「おっちゃん、子どもの頃、屋台に来たら自分でやってみたくてたまらんかったんや。そら、子どもは自分でやりたいよなぁ。人おらん時は子どもにやってもらってんねん」
娘は自分で作った綿菓子を食べてご満悦だった。
「もしかしたら今年は夏祭りに行かないまま夏が終わってしまうかもなぁ」と思っていたのだけれど、滑り込みで夏祭りに行けただけでなく、綿菓子を作らせてもらえるとは。
綿菓子屋台のおじさんのおかげで、夏休みの最終日に良い思い出が出来た。
長かった夏休みもこれでオシマイ。娘にとって「最高の夏休み」だったかどうかは分からないけれど親として思い残す事は何もない。給食がはじまって通常モードに戻ったら、少しはゆっくりさせてもらいたいな…と思っている。