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土恋 津村節子 筑摩書房

う~む。微妙。

津村節子の作品は大好きで、ことに「仕事に生きる地味な女」を書かせたら天下一品だと思っているけど、今回の作品については「年とって執筆するエネルギー無くなっちゃったの?」と思わざるを得なかった。

作品の出来が悪い訳ではないのだけれど、絶頂期の良さを知っている読者としては、がっかり感ばかりが残ってしまった。

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土恋

「食器だけ作って下せえの。おめさんの食器は日本一使い易いけえ」。みほの熱い励ましで夫啓一は覚悟を決めた。

紆余曲折を経ての結論だったが、「日本民藝公募展」に出品した“面取湯呑み”で金賞を受賞。

台風被害、火入れの失敗、不渡り手形などの災難を乗り越え、幾工程もの土つくり、蹴りろくろ、薪窯で日用雑器を焼き続ける家族の愛と歴史を力強く描く。

アマゾンより引用

感想

地味にコツコツ頑張る女の姿や、仕事に生きる男の背中は良い感じで表現されていたけれど、いかんせん物語の作りこみがイイカゲン過ぎる。

こんなチャチな話しか作れない人ではないはずなのに。

書くべきところが書き込めていないし、登場人物に感情移入させるにしては、アッサリ描き過ぎだった。そして最悪だったのはラストの締め方が大雑把だったことだろう。

津村節子はこれまでの作品でもラストをハッピーエンドに持って行く際「都合良過ぎでは?」と突っ込みを入れたくなるようなことをしてきた人ではあるけれど、今回はあんまりだった。

どんな話でもハッピーな末路を用意すればいいってもんじゃないと思う。

こんなに地味に描いているなら、いっそ先の見えない暗中模索状態で締めてみるのもアリなのではないだろうか。編集者との兼ね合いとか、色々あってそう言っていられないこともあるだろうけど。

津村節子は大好きな作家さんなだけに私の中に「この人はもっと書ける人なのに」という過剰な思い入れがあったのだと思うけれど、とにかくがっかりした作品だった。

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白い木蓮の花の下で
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