ここ数年、読書量が激減しているのだけど、今年もまた記録を更新してしまった。今年、読書録に感想を書いた本は41冊。
感想を書かずに流してしまった本もあるとは言うものの、決して多いとは言えない。41冊の題名を並べるとこんな感じ。
『鏡の偽乙女 薄紅雪華紋様』 『犬身』 『女の庭』 『ランプコントロール』 『純愛小説』 『ピカルディーの三度』 『おれのおばさん』 『乙女の密告』 『白い花と鳥たちの祈り』 『母の微笑』 『ある華族の昭和史』 『月の小屋』 『結婚小説』 『わたしたちはまだ、その場所を知らない』 『遍路みち』 『春告鳥 女占い十二か月』 『万寿子さんの庭』 『抱擁』 『怪訝山』 『女中譚』 『桜川ピクニック』 『太陽の村』 『徳川慶喜の子ども部屋』 『明日この手を放しても』 『我、食に本気なり』 『とうさんは、大丈夫』 『リアル・シンデレラ』 『かたみ歌』 『Railway Stories』 『軽井沢令嬢物語』 『わたしを離さないで』 『ごはんのことばかり100話とちょっと』 『更年期少女』『1Q84 BOOK3』 『戦友の恋』 『真昼の花火』 『存在という名のダンス』 『あの夕陽・牧師館』 『犬はいつも足元にいて』 『吉原花魁日記 光明に芽ぐむ日』 『マイマイ新子』
それでも今年はそれなりに有意義な読書が出来たと思う。数年ぶりに読んだ松浦理英子の作品は、いまなお私の心をかき乱してくれたし、私の中での小池昌代への情熱はますます昂ぶるばかりだし。何だかんだ言っても大崎善生はやっぱり好きだし。
今年は初チャレンジの作家さんの作品も多かったのだけど、新規発掘には至らなかった。読みはじめは「これは面白いかも! ガツンと来たかも!」と興奮するのだけど、最後まで読むと「それは無いわぁ……」とガックリくる事が多かった。もしかしたら私が、そう言う作品を見過ごしているだけなのかも知れないけれど、読後もずっと引きずるような重厚な作品が減ってきているような気がする。ものすごく残念な話なのだけど、今年読んだ41冊の作品の中身を私は全部覚えていない。読後1年も経っていないのに、なんとなくのあらすじしか覚えていない作品さえある。
自分が好きで読んでいるくせに愚痴を言うのは筋違いだけど「アタリ本」との遭遇は年々減ってきている。10代、20代はそれこそ心酔出来る作家さんとの出会いがあり、1人の作家さんの作品を手当たり次第読みまくる……なんてことをしたものだけど、30代になってそういう機会はほとんど無い。「私の感性が枯れて果ててしまったのか?」などと心配になるほどだ。
それでも本を読むのが好きなので、また懲りずに「次こそは」と何某かの本を手に取ってしまうのだ。来年は素晴らしい本との出会いがあると良いのになぁ。
来年もコツコツ読んでいこうと思う。