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不憫惚れ 法昌寺百話 立松和平 アートン

法昌寺というお寺に集まってくる人々の話を繋げて1冊にした連作短編集。

実在するお寺がモデルとのこと。物語の中に出てくる「たこ地蔵」も実在するらしい。

日蓮宗系のお寺(某・政治にも参加する団体ではない)らしく、太鼓を叩いて「南無妙法蓮華経」と題目を唱えつつ街を練り歩く行事があるようだ。

立松歩兵自身が信者さん…もしくは、教えに傾倒しているらしく、いささか説教臭さはあるけれど、読み物としてはかなり面白かった。

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不憫惚れ-法昌寺百話-

嫁にいびられ旅に出させられる老姿、死に際に妻の切ない小噺を友人に聞かせた男、賽銭泥棒のつぶやき、女装癖のある男の哀切、「めいわくかけて、ありがとう」のたこ八郎、空襲の記憶を切々と語る天涯孤独の老人…。

これは、あなたの家族かもしれない。思わず涙がこぼれる13悲話。

アマゾンより引用

感想

質の良い人情物という印象。人情物といっても、決して甘す過ぎないところがよい。むしろハッピーエンドはほとんどなくて、ほんのり切ない話が多かった。哀しいけれど酷す過ぎない匙加減は絶品だと思う。

題名にもなっている『不憫彫れ』については、共感するというか何と言うか。

私の嗜好と合致していて恐いくらいだった。色恋の惚れる…って言うよりも、お節介的と言うのかなぁ。

捨て犬のつぶらな瞳に負けてしまうタイプの人なら、きっと「ううむ」と唸ってしまうと思う。私はもちろん唸ってしまった。こういうネタには滅法弱い。

定年後に女装をはじめた男性の話や、お嫁さんと上手くいっていない老女の話、落語が好きで人を笑わせるのが大好きな人の話。

みなそれぞれに良い人なのに、上手くいかない感じがとても良かった。

立松和平はかつて盗作騒動があった人なので今まで、あえて手に取らなかったのだけど、この作品は私の好みに合っていて、とても楽しませてもらった。

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白い木蓮の花の下で
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