『平壌の水槽 北朝鮮地獄の強制収容所』は北朝鮮からの脱北者が書いた「北朝鮮強制収容所」のドキュメントだ。
あまりにも凄い内容だったので、とても感想がまとまらない。
ひとことで書くなら「酷い……酷すぎる」という言葉に尽きる。
ナチスの強制収容所の話も「酷い」と思って読んだけれど、北朝鮮では、それがまだ現在進行形で存在するのだから驚きだ。
平壌の水槽 北朝鮮地獄の強制収容所
気がつくと奴隷になっていた…。
凄惨、苛烈な北朝鮮「耀徳(ヨドク)政治犯収容所」に10代の10年間閉じこめられ、奇跡的に脱出した著者による慟哭のレポート。
アマゾンより引用
感想
あまりにも感想がまとまらなかったものだから「もしも自分が、北朝鮮から脱北してきた人と話をする機会があったら、どんなことを話すだろうか?」と考えてみた。
だけど、きっと駄目だ。
きっとそういう場面に行き合わせたとしても「それは、それは辛い体験をされたのですね」くらいのことしか言えないような気がする。
あまりにも辛い体験をした人に、かける言葉は思いつかない。
あえて、何か伝えたいことがあるとするなら「わずかでも力になれることはありますか?」と聞くことぐらいだろうか。
人間を奴隷のように扱うなんて、とんでもない話だ。私は絶対許せない。こういことは理屈じゃないのだ「あかんもんは、あかん」のだ。
北朝鮮という国については、テレビやなんかで観て、なんとなく知ってはいたものの、こんなに酷いことが行われているとは知らなかった。
とりあえず、私は出来る限り、この本を宣伝していきたいと思う。昨日は、さっそくペンフレンドに感想のようなものを書き送ってしまった。
「知らない」というのは、時として罪悪だと思う。
世の中には「知らなくちゃいけないのに知らないこと」がけっこう多いのだろうなぁ。この本を読んで、自分の無知を恥ずかしく思った。