先日、娘から「鉄棒の練習で使いたいからメビウス作って欲しい」と懇願された。
メビウスとは「メビウスの輪」と同じ形状で、体操で鉄棒の練習の時使う補助具の事。娘が通っているた体操教室り本部校にはメビウスがあるとの事だけど、娘が通っている教室は開設2年目で何かと設備が整っていない。
体操の先生から「メビウスは作れますよ。インターネットで検索したら出てくると思うんですけど…。たぶん簡単です。ビヨーンって伸びる糸で縫ってるんじゃないかな」との事。
娘の習い事で「メビウス」ってのを作らねばならぬ事になったんだけど、見たことも使った事もない物を「作れ」と言われて困惑している。ググって作り方と素材は理解したけど、微妙な長さ調整はどうしたら良いのか?サイズ変えていくつか作るしかないだろうなぁ(´・ω・`)
— 白蓮@ゆらら (@yurarra) 2019年1月8日
検索してみたところ、確かに作り方を載せているサイトはあった。
ちなみに体操の先生が言うような「ビヨーンって伸びる糸」ではなくて、普通のミシン糸で縫ってるっぽい。
検索でトップに出てきたサイトには作り方こそ載ってはいたけど、肝心の長さが書いていなかった。
「メビウスの長さは使う人の手首のサイズや、体操教室の鉄棒の太さによって変わります」と書かれていたものの、それでは全く参考にならない。せめておおよその長さの目安を書いてくれないと、どうやって長さを決めたら良いのか分からいではないか。
体操の先生に聞けばよさそうなものだけど、糸の種類も分からないような男性に聞いても駄目だろうな…って事で、当てずっぽうで2サイズ作ってみることにした。
2サイズ作ったうちの1つが調度良かったとのことで、娘は希望通りメビウスをゲットする事が出来た。
それにしても。検索した時の情報量の少なさには絶望した。これがヲタク関係の調べ物なら、親切丁寧に手取り足取り作り方を解説したサイトがワンサカ出てきたと思う。
今回の事で「ヲタクは同属性に向けての共有力が優れている」って事に気がついた。
例えば「コミケ行ってみたいけど、コミケってどんな感じなんだろ? なんか用意した方がいいのかな? と思ったとする。ちょっと検索すれば、コミケへ行くときの注意点だの、持ち物リストを掲載しているサイトがワンサカ出てくるはずだ。
さらに言うならヲタクはイラストを描ける人も多いので、イラスト付きだったり、持ち物リストの印刷PDFがあったりの至れり尽くせりっぷり。
それなのに体操の場合「体操 メビウス 作り方」でググってみて出てきたのは約42,000件 。
42,000件と聞くとそこそこの数があるように思うけど、作り方をまともに説明しているサイトは2件しかなく、それ以外はブログに数行程度書かれているだけ…と言う状況。
「ちっょと体操クラスタ~真面目にやって~」みたいな気持ちになってしまった。
たぶん体操関係者が真面目じゃない…と言うよりも、ヲタクの共有力が優れているのだと思われる。ヲタクは「自分達は少数派である」って自覚がある分、仲間を増やすことや仲間内での情報共有に対して労を惜しまないまだ。
そんな訳で「メビウスの作り方」をこのサイトにコッソリ置いておくことにした。私のように「メビウス作って」と言われて困惑した保護者の目に留まると良いのだけれど。
この歳まで生きてきて「インターネットには全てがある」「知りたいことはググれば何でも出てくる」と思っていたのに、案外そうでもないんだな…って事実に驚かされた。
自分の中にある常識は必ずしも世の中の常識って訳ではないのだなぁ…とつくづく感じた出来事だった。
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