体操や器械体操の鉄棒の練習で使う『メビウス』の作り方について説明します。
この文章を書いているのは体操を習っている娘の母です。
蹴上がりの練習の補助具として『メビウス』を作って欲しいと言われたので、検索して調べまくったのですが、分かりやすいサイトが無かったので作り方を記しておきます。
体操を習っている子どもから「メビウス作って」と言われて、困惑する保護者の方のお役に立てれば幸いです。
鉄棒補助具『メビウス』
- メビウスは1790年生まれのドイツの数学者アウグスト・フェルディナント・メビウスの名前に由来します。
- 帯状の長方形の片方の端を180°ひねり、他方の端に貼り合わせた形で「無限」の象徴として使われます。
- 体操では鉄棒の技を練習する時に使う補助具として使われています。
体操では、鉄棒(または吊り輪)と手首をメビウスで固定してスイング系の技を練習します。
体操初心者の場合「蹴上がり」を習得する時に、初めてメビウスを使う方が多いかと思います。
実際、娘も蹴上がりの練習をする時の補助具としてメビウスを使いました。
メビウスのサイズを考える
メビウスの作り方の基本はこちらのサイトを参考にさせて戴きました。
ただ、このサイトには詳しいサイズが載っていないんですよね。
メビウスは使う人間の手首の幅や、体操クラブの鉄棒の太さによって変わってきます。
そうは言っても体操の知識が全くなくて、初めて作るとなると、程度の長さを指定してもらわないと「作ってください」と言われても検討もつかないですよね。
ちなみに娘のスペックはこんな感じです。
お子さんのメビウスを作るときの参考になさってください。
- 11歳 女子
- 手首の周囲 13.5センチ
メビウスを作る材料と道具
- 綿・アクリルテープ 幅30mm~40mm
- ミシン
「綿、またはアクリルテープって何?」と思われた方もおられるかと思いますが、ザックリ説明すると「幼稚園バッグ(絵本バッグ)の持ち手に使う幅広の紐」のことです。
「100円ショップでも売っています」と書いてあるブログもありますが、100円ショップでは25mm幅のテープしか売っていませんでした。(2019年現在)
25mm幅のテープでは作れない…とは思いませんが、強度や使い勝手の問題もあると思うので、私は手芸店で30mm幅のテープを購入しました。
メビウスの長さについて
恐らく、検索でここまで辿り着かれた方はメビウスの「長さ」を知りたいかと思います。
- 55センチ → 素手で使ってジャストサイズ
- 60センチ → 軍手をはめて使ってジャストサイズ
娘の体操教室の鉄棒ではこの長さで調度良い感じでした。
メビウスは教室によって素手で使ったり、軍手をはめて使ったりと使い方が違うようです。
用途に合わせて長さを決めてください。
長過ぎた場合「大きくなったら使えばいいか」と思えるのですが、短く作ってしまった場合は使いようがないので、小学校のお子さんの場合、まずは60センチで作ってみて、長いようなら少しずつ縮めて作ることをオススメします。
長過ぎたメビウスは、保管しておいて成長した時に使ってください。
メビウスの作り方
テープを切る時は縫い代が必要です。私は縫い代5センチで作りました。
- アクリルテープを作りたい長さプラス5センチ(縫い代)で切る
- 1回ひねって輪を作る
- 縫い代分、5センチ重ねて縫い合わせる
私はミシンを使って縫いました。手縫いで出来るかどうかは不明です。
実際に、出来上がったメビウスはこんな感じ。
黄色が60センチ。赤が55センチです。
練習中に縫い目が外れてしまわないように、しっかりと縫ってあげてください。
縫い代は5センチ取ってありますが、心配な場合はもう少し長めに縫い代を取ってくださいね。
- PDFファイルは印刷してご利用ください。
- ご自宅にプリンターが無い場合はコンビニプリントをご利用ください。
- 体操教室・個人でご利用戴く分には大歓迎ですが「自分で作りました~」と丸パク&再配布はご遠慮くださいね。
お役に立てれば嬉しいです
出来るだけ分かりやすく解説してみましたが、ご質問等あれば下のお問い合わせフォームからご連絡ください。
お子さんの体操ライフのお役に立てれば嬉しいです。