先日『映画 妖怪ウォッチ シャドウサイド 鬼王の復活』の試写会に当たったので家族で観に行ってきた。
今日が公開初日と言うことですが、感想にはネタバレが含まれるのでネタバレNGの方はご遠慮ください。
映画 妖怪ウォッチ シャドウサイド 鬼王の復活
映画 妖怪ウォッチ シャドウサイド 鬼王の復活 |
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監督 | ウシロシンジ |
脚本 | 日野晃博 |
原案 | 日野晃博 |
原作 | レベルファイブ |
製作総指揮 | 日野晃博 |
出演者 | 上白石萌音 千葉雄大 田村睦心 関智一 黒田崇矢 木村良平 子安武人 福山潤 石塚運昇 津田健次郎 野沢雅子 島田敏 大塚明夫 皆口裕子 |
音楽 | 西郷憲一郎 |
あらすじ
妖怪を見ることができる不思議な時計「妖怪ウォッチ」を手にしたケイタは、大人に成長して妖怪が見えなくなってしまった。そして妖怪ウオッチは時空の彼方に葬り去られる。
妖怪ウオッチが消えて30年後。
地球に「鬼まろ」と呼ばれる妖怪ウィルスが襲来。人の悪意に感染し無限に増殖を始めた。それと同時に最凶最悪の妖怪「鬼王・羅仙」が甦ろうとしていた。
「妖怪ウォッチ」に選ばれた者たちが、人間と妖怪の絆を取り戻し、人類滅亡の危機を救おうと立ち向かうことになる。
感想
妖怪ウオッチの映画は今回で4作目。
娘が幼児期に流行りはじめた…と言うこともあって私と娘は前の3作とも観ているけれど、正直言ってネタが尽きてきた感がある。
昨年公開した実写とアニメを融合した映画は正直言ってイマイチだった。
なので今回も「これで最後の映画って感じかなぁ~」くらいに思っていたのだけれど予想外に面白かった。
私はヲタクなのでヲタク的な意味で…と言うところも多分にあるけれど、妖怪ウオッチは軽く卒業気味の10歳の娘が「面白かった!」と絶賛していた。
今回の映画はアニメ版の主人公であるケータ達がいる世界よりも30年進んだ世界。
アニメの『妖怪ウオッチ』とは全く違う世界なのでアニメの『妖怪ウオッチ』が好き過ぎる人には受け入れられないかも知れない。
ただ「それはそれ。これはこれ」の精神で楽しめる人には面白いと思う。
男女のW主人公方式だったのだけど、男性主人公、女性主人公どちらもよく出来ていた。主人公の性別を限定しないことで観ている人の性別を選ばないのは良かったと思う。
ヒロインは素直が可愛い朝ドラヒロインタイプ。ヒーローは色々とこじらせちゃった系の陰気タイプ。
途中までヒロインが話を引っ張っていて「これじゃあW主人公にした意味無いのでは?」と思ったのだけど、ヒーローには最後にちゃんと大きな花を持たせていて「上手いなぁ」と感心した。
10歳の娘はヒロインに感情移入していたし、隣に居合わせた小学生男子はヒーローがカッコ良く活躍したのがご満悦で映画が終わってから母親に熱く感想を語っていた。
ちなみにヒロインは『君の名は』でヒロインを演じた上白石萌音。素直で可愛い少女を好演していた。
私はアニメには声優さんの声を当てて欲しい派だけど、演技も上手だったし、ヒロインのイメージにピッタリだった。ヒーローは千葉雄大。こちらも健闘していたと思う。
TV版の可愛らしい妖怪が活躍する妖怪ウオッチと違って、この映画の妖怪達は見目麗しくカッコイイ系が多いのだけど、これがなかなか素敵だった。
映像的に見応えがあって大人が観ても面白いレベル。
そして大人が喜ぶ仕掛けとして、今回は物語の途中に『ゲゲゲの鬼太郎』が登場するのだけれど、妖怪ウオッチの世界を壊さない程度の良い感じのゲストっぷりで好感が持てた。
そして何より「自分から心を開いていく」と言うテーマは良かったと思う。
自分から心を開き、人(あるいは妖怪)と係わっていくことで主人公達が成長していく姿にグッときた。
家族との絆や友情と言った子ども向け映画の王道を行くところをキッチリ描いてくれていて実に素晴らしかった。
ちなみにこの映画。ラストのちょっとした秘密が明かされる。
秘密と言っても大人には最初から分かっているような事なのだけど、試写会の会場にいた子ども達には大受けしていて「おお~っ」と大きなどよめきが起こった。
試写会の間、ラスト以外にも何度かどよめきが起こる場面があったのだけど、これはそれくらい子ども達の心を掴む映画だった…と言う事に他ならない。
冬休みの子ども映画としては是非オススメしたい1本。
「前回の妖怪ウオッチの映画はイマイチだったしなぁ~」と迷っておられる方がいれば全力で背中を押させて戴きたい。
妖怪ウオッチ好きの方には観ていただきたいな…と思う。