土曜日の午前中。昼食に食べるピラフの野菜を刻んでいてふと思った。「私は親の敵のように野菜を微塵切りにして娘に食べさせまくっているけど、これって本当に役に立ってるのかな?」と。
娘は私に似て背が低い方なので彼女が生まれてからと言うもの食事には気を使ってきた。
加えて娘がアクロバットを習うようになってからは「身体作らなきゃ」ってことでさらに気を配るようになった。完璧とはいえないけれど、食事に関しては頑張っている方だと思う。
子どもの成長にはバランスの取れた食事が欠かせない。
それに大人にとってもバランスの取れた食事は必要だ。私も夫も中年と呼ばれる年齢になっているし生活習慣病等のリスクだってある。
……が。これって本当にそうなんだろうか?
コーラとポテトチップスばかり食べていたからって長身になる子もいる。暴飲暴食を決め込んでいても元気に長生きする人もいる。
「アクロバットをするならアスリートの身体を~」とか言ったところで、娘はオリンピックを目指している訳でもないのだから、そこまで頑張る必要は無い。食品添加物や農薬の問題だってそうだ。
健康を害するレベルで摂取するのは問題かも知れないけれど、多少身体に入ったからってどうって事もないだろう。
食生活がどうとか、食育がどうとか言うけれど、子どもの成長(身長とか色々)も大人の健康も突き詰めて言えば本人の持って生まれた資質が大きく影響している気がする。
昔の日本人はそんなにバランスの取れた食事をしてたとは思えないけれど、それなり暮らしていた事を思えば栄養バランスなんて瑣末なことのように思えてならない。
そうは思ってみるものの「もう栄養とか健康とかどうでもいいや」とは思えないのが未練たらしいと言うか意気地がないと言うか。
付け加えるなら「そうは言っても、ちょっとでも良い影響があるなら頑張った方がいいよね」と言う気持ちが捨てきれないのも事実だ。
結局のところ何が本当に正しいのかは分からないのだし、適当にやっていくしかないのだろうなぁ。
そして私はこれからも「栄養がぁぁぁっ!」と言うスタンスで食事を作る事をやめられないのだ。だけど娘が成人して家から出ていったら、もう少し手抜きするだろうな…とは思う。