夫はとあるアーケードゲームにハマっていて各地で開かれる大会などにもちょくちよく参加している。
夫の趣味については「頑張れる時に頑張ったらいいんじゃないの」と思っていて娘をないがしろにする事がないのであれば、1人でどこへ行ってくれても、いつ行ってくれても良いと思っている。
私もヲタクなので気持ちは分かるし、何よりも私が行く時も快く送り出して欲しいので、今のうちに恩を売っておこうかと。
夫の参加するゲーム大会というのは全国各地のゲームセンターで開催していて、様々なルールの上で執り行われているらしい。
競馬のG1レースのように年に1度は全国大会的なものもあるらしく、関係ない人には「なんのこっちゃ?」って話なのだけど、その世界にハマっている人達にとっては一大事。
夫もその中にいてワチャワチャやっているのだれけど、大会によっては参加者全員で「記念撮影」があってTwitterでその様子をツイートされてしまうらしく、夫は「変装用に」とか言って、身バレ防止のサングラスを持参して大会に参加している。
ちなみに「顔バレNG」の人達は夫のようにサングラスをかけたり、何かをかぶったりして顔を隠しているらしい。
夫が「今日の大会はこんな感じ」と記念撮影した時の写真撮影を見せてくれたのだけど、笑っちゃうほどオジサンばかり。
30代後半から50代前半…って感じだろうか。20代、10代が全くいないのだ。
「ちょっと…これ、何? この大会はシニア限定とかなの?」と質問したところ「どこの大会もこんな感じだよ」との答えが返ってきて驚いてしまった。
夫が言うには10代、20代が全く居ない訳ではないそうだけど極めて少ないとのこと。「音ゲー(リズムゲーム)だったら、若い人多いみたいだけどね」と夫談。
日本はものすごい勢いで高齢化が進んでいてヲタク界隈も例外ではない。
私の好きな二次創作同人誌界隈も若い人が減っているな…と感じる事はあったし、この夏休みに日本橋に行った時も「若人がいないな」と思ったけれど、ゲーム界隈もここまで高齢化が進んでいたとは!
それにしても今の若い人は何をして遊んでいるのだろうか? 若者人口が減っているって事は知っていたけれど、ヲタク界隈に若者がいないのはそれだけとも言えない気がする。
しかし、よくよく考えてみればヲタク界隈が高齢化するのは当たり前のなのだなぁ。
- 『王家の紋章』の作者、細川智栄子は82歳。
- 『ガラスの仮面』の美内すずえは66歳。
- 『ジョジョの奇妙な冒険』の荒木飛呂彦は57歳。
若い作家さんも続々出てきてはいるものの、業界を牽引してきた人達の年齢を考えれば「そりゃ、仕方ないか」と言う気持ちにもなってくる。
それにしても、夫は月に何度かおじさん達で集まってキャッキャと楽しそうで何よりだ。
しかし改めて自分の年齢を考えさせられるし「私もやれる時に色々やっておかなくちゃ」みたいな焦りを感じてしまった。
穏やかなな日々と言えなくもないのだれど、おじさん達で集まってキャッキャする夫のように、ヲタクとして再び燃え上がりたい自分がいる。