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マザーアウトロウ 金原ひとみ U-NEXT

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『マザーアウトロウ』! めちゃめちゃ面白かったし、元気出た!

「文学作品を読みたい」と考えている時には不向きだけど、気楽な読み物を楽しみたい時にオススメしたい。

こんな嫁姑関係を築くことが出来たら最高!

あくまでも創作物なので「そんな都合の良い話ある?」ってところだけど、コメディ作品である……と言う前提で読むのであればアリだと思う。

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マザーアウトロウ

ザックリとこんな内容
  • 結婚三か月の波那は、夫・蹴人の母である53歳の張子と初対面する。上下金色の派手な装いの張子は「俺らマブになろうぜ」と距離を縮め、波那は戸惑いながらも強引な勢いに巻き込まれていく。
  • 出会ったその日から、張子に連れられ飲み歩きやカラオケ、美容整形の相談など破天荒な行動に同行する波那。さらに韓国への弾丸旅行まで実行され、二人は急速に行動を共にする関係に。
  • 嫁姑という枠を越え、波那と張子は改名や結婚式の有無、子どもを持つかなど人生の選択について語り合うようになる。波那は張子の生き方に触れ、自身の結婚生活や将来を見つめ直すようになる。
  • いつしか2人は、夫や息子にも話していない過去や後悔を打ち明け合う関係へと変化し……

感想

私は『ミーツ・ザ・ワールド』を読んだ時に「金原ひとみは結局のところ「ウェイ」な世界でしか生きられない人なのだと思う」と書いているけれど『マザーアウトロウ』はまさしく「ウェイ」な世界で生きる人の物語だった。

ヲタクの世界を描いた『ミーツ・ザ・ワールド』の時、ヲタクである私は「リアリティが足りない。ネット情報の寄せ集めだ」としか思えなかったのだけど『マザーアウトロウ』は私が属している界隈の物語ではないせいか、素直な気持ちで世界に入り込むことができた。

主人公は波那(はな)ってことだけど『マザーアウトロウ』は波那と張子のダブル主人公かな…って感じ。キャラとしては張子の方が立っている。張子は姑ポジションだけど、はっちゃけた人でイメージとしては一時期CMで夏木マリが豪快な母親役を演じた「ウーバーイーツでいいんじゃない」の夏木マリ的な感じ。

張子はやることなすことパワフルで楽しくて面白い! もしも彼女が私の姑だったら…と思うと「体力的に濃い付き合いは出来ないな……私は1人の時間も大事にしたい派だから」と思ってしまうだろうけれど、張子がある意味、日本人女性の持つ理想の姑像だと思う。

前半は波那と張子が仲良くなるターン。中盤は張子のパワフル&とんでもないエピソードターン。そして最後に彼女達の抱えていた「根の暗い部分」が開示される。物語としての構成はよく出来ていると思ったし、エンタメ作品の中に純文学的要素も薄っすら盛り込んでいるのはお流石だった。軽めの作品ではあるけれど金原ひとみは芥川賞作家なのだ。

「ウーバーイーツでいいんじゃない」のCMではないけれど、元気が出ないけど本を読みたいなら「『マザーアウトロウ』読んどけばいいんじゃない」とオススメしたい。

めちゃめちゃ面白かった!

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