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見知らぬ人。だけど同じものが好きな人。

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女優の川島なお美(敬称略)が亡くなった。

舞台降板の時の会見があった時に『川島なお美とキュルトヘンの帽子。』という日記を書いたけれど、あの時はまさかこんなに早く亡くなるとは思ってもいなかった。

「もしかしたら回復は難しいのかも……」と言う考えがチラリと頭を過ぎったのも事実だけれど、心の何処かで回復すると信じていた部分があった。

そして先日「私も『キュルトヘンの帽子』が大好きです」とおっしゃる方からメールを戴いた。もちろんお互い知らない者同志だ。

『キュルトヘンの帽子』はかれこれ30年前に上演された子ども向けの舞台だ。私にとっては大切な思い出だけど、30年前……しかも子ども向けに作られた舞台を覚えている人が日本中にどれくらいいるのだろう? 少なくとも私の周囲には1人もいない。

なので『キュルトヘンの帽子』を知っている方からメールを戴いて感激してしまった。

そしてインターネットでの遊び(ネットサーフィンとか)をはじめた頃の事を思い出してしまった。私は自分の好きな物を好きだって言う人を探したかったのだ。自分の好きな本。自分の好きな映画。好きな物を「好きだ!」と思い切り語り合える相手が欲しくてたまらなかった。

インターネットの無い時代は「同好の友」を探すのは今よりずっと難しかった事だろう。

好きな物が「大流行している歌手」とか「大流行しているドラマ」なら良いのだけれど、そうでない場合は1人孤独に「好き」と言う気持ちを抱えて悶々とするしかなかったのだろうな……と。

『キュルトヘンの帽子』が好きだと言う人とメールを交わす事が出来て本当に嬉しい。

私の人生でインターネット無くてはならない物だ。大切な友人とも、夫もインターネットが無ければ知り合う事はなかったのだもの。

最後にキュルトヘンを演じていた川島なお美さんに心から哀悼の意を表します。

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日記
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