夏休みと言うことで娘を連れて夏休み映画を観に行ってきた。
今年の夏は子ども向けの映画がまさかの大不作。
夏休み興行としてスタートした『ミライの未来』は「子どもが観ても面白くないと思う。むしろ大人向けのアニメ」と微妙な評判。
娘も成長したのでアイドル系の恋愛映画でもいいかな…と思ったのだけど、これもパッっとしない印象。
こう言う時は安全牌がよろしかろうと言うことで、ディズニー&ピクサーアニメ『インクレディブル・ファミリー』を観に行ってきた。
インクレディブル・ファミリー
インクレディブル・ファミリー | |
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Incredibles 2 | |
監督 | ブラッド・バード |
脚本 | ブラッド・バード |
出演者 | ホリー・ハンター クレイグ・T・ネルソン サミュエル・L・ジャクソン |
音楽 | マイケル・ジアッチーノ |
感想
『インクレディブル・ファミリー』は2004年公開の『Mr.インクレディブル』の続編として公開されたが、前作を観なくても充分楽しめるかと思う。
ヒーローとして活躍出来るスーパーパワーを持つ家族の物語。
ヒーロー達はその超人的なパワーを使うことを法律で禁じられている設定。
世界で活躍していたヒーロー達は身を潜めて暮らしていたのだけど「ヒーローを復活させよう!」と言う計画が持ち上がり、主人公一家がその計画にかかわっていく…と言う筋書き。
キャッチコピーは「家事!育児!世界の危機!」とのこと。
ヒーロー復活計画に抜擢されたのは母親のイラスティガール。
3人の子ども達は父親が面倒を見ることになる。
今まで散々アメリカ映画で描かれてきた「強いアメリカの父親」ではなく、家事と育児に悩むイクメンパパの様子が描かれていた。
アメリカ映画らしいドタバタコメディで素直に楽しめる作品に仕上がっていて、娘の評判は上々だった。
ただ、残念なことにストロボフラッシュの効果を用いた場面がある。
日本ではかつて『ポケットモンスター』でストロボフラッシュが用いられて「気分が悪くなったり倒れたりする人がいる」との事で、今では使われることのない手法。
映画館の入り口にもその旨の注意書きのポスターが貼られていた。アメリカのアニメーション業界って意外と意識が低いのだな…と驚かされた。
私達家族は平気だったけれど、ストロボ・フラッシュが苦手な方は避けた方が良いかも知れない。
私の個人的な意見としては「最近、フェミニズム礼賛な勢いが強過ぎてちっょと息苦しいな」と思ってしまった。
この作品は女性が優位に描かれているのだけれど「ちょっと持ち上げ過ぎじゃないのかな?」と思ってしまった。
私も女性だし女性蔑視については思うところがあるのだけれど、必要以上に持ち上げられると「違うんだ。求めているのは、そうじゃないんだよ」みたいな気持ちになってしまうのだ。
私の個人的な感想はさておき、夏休みの子ども向け映画としては無難に面白く仕上がっていると思う。