娘10歳。8歳の春に公文式の英語をはじめて今回英検4級に合格しました。
英検4級は「中学中級程度」とのこと。
最近、娘を知る近所のママ達から「公文の英語っていいの?」とか「公文だけで英検合格出来るの?」なんて質問を戴くようになりました。
「もしかして知りたい人が多いのかも?」って事で、公文式の英語が役に立つかどうかについてまとめてみます。
公文式の英語学習
公文式の英語…言うとテレビCMでご覧になった事があるかと思います。
小学校低学年くらいのお子さんがタッチペンと呼ばれる物をプリントに「ピッ」っと触れると英語が流れてくる…ってアレです。
娘はあのCMに惹かれて「公文で英語を習いたい」と言い出しました。
楽しそうですよね。あのタッチペン方式。
実際、けっこう楽しいです。ただしそれは最初の教材だけ。
当たり前のことですが「バナーナ! パイナッポー!」なんて言っているうちは楽しいんです。「私はリンゴが好きです」とかね。
そりゃ、楽しくて当たり前です。最初の頃の学習はNHK教育テレビみたいなものですから。
でも娘は体験教室ですっかりその気になって、体験をした日に入会を決めていました。
私は…と言うと「娘が好きすればいいや」くらいの意識低い親だったのですが、公文の先生は力強く断言しました。
「小学校卒業までに英検3級取りましょう。英検対策はこちらでやります。お任せください」と。
どうやら公文式の英語は「小学校卒業までに英検3級」ってところを1つの目標として掲げているようです。
公文式の基本
私自身は公文式に触れる事なく大人になっています。
なので娘が公文で英語を始めるまで「公文式ってなんぞや?」って事を全く知りませんでした。
- 公文では大量のプリントをさせられるらしい
- 宿題が山程出て大変らしい
……等、風の噂には聞いてみましたが、実際にはじめてみると噂通りって感じでした。
大量のプリントは本当でした
- ひたすらプリント
- 宿題
この2つの繰り返しを延々と続けられるかどうかが公文式の肝になります。
家庭学習が重要視されるので「先生に任せておけば大丈夫」って訳ではありません。
なので子どもの学習をお金で解決したいタイプの親御さんは公文式は向きません。
公文式の場合、ある程度、親の声掛け等が必要になるので「先生(教室)に全てお任せしたい」と言う方は手取り足取り導いてくれる塾の方が良いと思います。
娘の場合、公文の宿題をさせることに苦労はしませんでした。
それは娘が賢くてよく出来た子どもだから…ではありません。
「宿題をやらないなら、お金がもったいなから辞めさせるよ。あなたがやたりいなら応援するけど、お父さんもお父さんも英語出来る子になって欲しいって思ってる訳じゃないから」
娘に対しては一貫してこの姿勢で向き合ってきました。
娘は自尊心の強い子なので「習い始めたものをやめるのは恥ずかしい」とか「英語出来るなんて凄いね…って言われたい」とか言う気持ちがあるため「辞めさせられたら大変」と言う気持ちで宿題だけはちゃんとこなしています。
公文の月謝の金額について
子どもに公文式をさせようかどうしようか迷っている方の中には「公文って結局プリントさせるだけでしょ?それなのに月謝高いよね」って考えておられるかと思います。
実際、公文の月謝って割高感ありますよね。
公文の月謝は「東京都・神奈川県」と「その他の地域」で月謝が違っていて、東京都と神奈川県はそのほかの地域よりも高額に設定されています。
算数・数学・英語・国語 | |
幼児・小学生 | 7,560円 |
中学生 | 8,640円 |
高校生以上 | 9,720円 |
算数・数学・英語・国語 | |
幼児・小学生 | 7,020円 |
中学生 | 8,100円 |
高校生以上 | 9,180円 |
上記の金額は2019年現在のものです。
さらに言うなら複数教科を受講しても割引サービスのない鬼設定です。
複数科目を受講すると、補習塾に通える金額ですよね。
私の住んでいる大阪の場合、公文式に1教科分の月謝で補習塾(中学受験をしない設定)に通わせる事が可能です。
- 月謝8000円
- 週2回
- 国語・算数・理科・社会
公文式で結果が出ないお子さんの場合、小学校4年生あたりで塾に切り替えるパターンが多い印象です。
公文の月謝はどうしてそんなに高いのか?
公文の月謝はどうして高額なのでしょう?
公文式の月謝の9割はプリント代だと理解してください。
指導者の力も否定しませんが、とにかくプリントが凄いんです。
子どもが学習をはじめると分かるのですが、公文の教材はビックリするほどよく出来ています。
出来ることからスタートして、知らないうちに難しいことが出来るようになっています。
要するに「習うより慣れろ」って方式です。
理論よりも訓練重視。コツコツ積み上げていける子なら確実に実力がつきます。
公文式は英検に強い?
最近、公文式は「英検に強い」と言うところを全面に押し出してCMを打っています。
実際、娘をはじめ、けっこうな人数の小学生が英検に合格しているようです。
「公文は英検合格の近道です!」と言いたいとろですが、残念ながらそうではありません。
実のところ娘を見ていて思いました。
「このやり方って資格試験受ける時の王道ですやん」って。
きっとこれを読んでくださっている方も受験したり仕事のための資格受験に挑んだりした経験があるかと思います。
たぶんコツコツ勉強して、試験日が迫ってきたら過去問題とか対策をして試験に挑んだのではないでしょうか?
公文式も全くそれと同じです。
「これなら英検合格しそうだな」ってところまで学習が進んだら、教室の先生から「そろそろ英検にチャレンジしましょう」と声がかかります。
実のところ私は「公文の教材だけで英検合格出来るのか」くらいに思っていましたが、英検の1ヶ月前くらいからは通常の教材に加えて英検の対策がはじまり、過去問題などを解かされることになります。
そこまでやれば合格するでしょ…って話です。
「日頃の積み重ねと試験直前の対策」は資格試験の王道のやり方ですものね。
公文式教材の弱点
「公文は英検に強いかどうか?」と言う質問については「強い」と断言出来ます。
しかし、その勉強法は意外と王道を進んでいく感じなので決して近道とは言えません。
日々、コツコツ勉強して直前に対策すれば、どんな人だって英検に合格するでしょう。
ただし「公文やってたら英語が喋れるようになりますか?」とか「公文で英語に強くなりますか?」と聞かれたら「それは無理」と答えます。
英検を突破できる力は付きますが、それ以上…となると本人の資質とやる気次第です。
娘の場合、リスニングも筆記もほぼ似たような感じで点数が取れているのですが、リスニングの方が少し点が低いのです。
娘曰く「タッチペンと違って早く喋るから分からない時がある」とのこと。
もうね…それを言われるとNHKでの基礎英語聞くとか、映画を吹き替えなしで観るとか、独自の努力が必要になってきます。
公文式の英語だけで留学するとか言い出したら、それはちょっと夢見過ぎです。
興味があるなら自分で頑張るしかありません。
「とりあえず英検」なら公文の英語は有効
娘は特に優秀な生徒ではありませんが、この調子で学習を続けていけば「小学校卒業までに英検3級」はクリア出来ると思います。
以上、長々と書きましたが「とりあえず英検に合格させたい」と言うのではあれば公文の英語は有効です。
しかしお子さんや親御さんと公文式との相性はあります。
自宅学習が無理な場合は公文より英語塾に入れた方が手っ取り早いと思います。
娘の体験が「子どもに英検取らせたいけど公文式はどうかな?」と迷っている方の参考になれば幸いです。続きを読む→ボカロで覚える中学英単語が凄い!小学生の英検対策に。
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