娘が学校帰りに御近所のおばあちゃんから柿を2つ貰って帰ってきた。
その日は実母の入院でバタバタしていた日で娘には鍵を持たせてお留守番させていた。私が帰宅すると台所に大きな柿が2つ。
「近所のおばあちゃんがくれたよ。ありがとうございます…ってお礼言っといた」と娘。しかし残念なことに、娘は「どのおばあちゃんか上手く説明出来ない」と言うのだ。
柿をくれた人は大体見当はついていた。娘の説明から推察すると可能性のある人は5人。
娘からもう少し詳しく聞いて4人にまで絞る事が出来たのだけど、その4人は背格好も雰囲気も似ていて、娘からすると見分けが難しいらしい。
ある程度以上の年齢のお年寄りって、持ち物や服装がやけに似ている。
- 髪型はショートカット
- 軽くパーマと毛染め
- 冬は毛糸の帽子
- スカートでなはくズボンスタイルに斜めがけの黒いバッグ
- 杖(もしくはシルバーカー)を装備している。
ちゃんとお顔を見れば違いは分かるのだけど、娘は「ニコニコしている近所のおばあちゃん」と大雑把に認識してしまうらしい。
お礼を言いたくても、誰に貰ったか特定出来ないのではお礼の言いようがない。もし別の人に「先日は柿を戴いて…」と言うのもマズイし困ったな……と言う事で、ちょっとした事を思いついた。
娘が帰宅する時間を見計らって焼き芋を焼き、娘に焼きをお裾分けとして持たせる……と言う作戦だ。
柿を戴いたのは学校帰りだったので、同じシチュエーションだと特定しやすいのではないかと思ったのだ。
数日後に作戦を実行してみた。娘に焼き芋を持たせて行かせたところ、先日の柿のお礼を言って焼き芋を渡してきたとのこと。
「おばあちゃん、すっごく喜んでくれたよ!」とニコニコの娘。良かったなぁ…と思っていたら、娘の口から驚きの言葉が飛び出した。
「ちょっと自信無いけど、たぶん、柿をくれたおばあちゃんだと思う」
母としては柿をくれた人に焼き芋が届いたと信じたいところだけど、本当のところはどうなんだろう?
別人だったとしたら「この前は柿をありがとうございました」と言われて困惑されたかと思うし柿をくれた人にはお礼出来ないままになってしまうけれど、私にはどうする事も出来ない。
娘には早いところ、近所のおばあちゃん達を見分ける術を身につけてもらいたいと思う。
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