昨年末、斜め向かいのお宅が引越しして行った。
そこのお宅は狭小住宅だと2軒はゆうに建てられるほど大きなお家。年配のご夫婦がお住まいで「もう家の面倒をみるのがしんどくなりましたから。どちらかが倒れるまでに始末出来る事は始末しておこうと思いましてね」とのこと。
仲の良いご夫婦で、仲良く散歩などされていたから、そんなお年とは思っていなかったのだけど、85歳とのこと。お掃除だけでも大変だったと思う。
最近、ご町内に空き家が増えてきた。斜め向かいのお宅は売りに出しているけれど、売れる気配は全く無い。
部屋数が多い家なのでか核家族だと持て余してしまうからだと思う。夏頃は何軒か先のお宅(ここも老人世帯)も空き家になった。こちらは取り壊して更地にしたので、分割したら売れるかも。
実のところ、いちいち書いていたらキリがないほど空き家が多い。
大きい家だと売れないし、そうかと言って更地にしても売れていなかったりもする。よくよく考えてみれば日本の人口は減っているだから、空き家が増えるのは当たり前のこと。それなのにタワーマンションが建っていくから不思議だ。
そのタワーマンションも最近は売れ残り気味。都会で資産価値があり、転売出来るような物件は売れているようだけど「通勤に便利で子育て環境も最高!」みたいな物件でさえ、いつまでも販売チラシがポスティングされている。
テレビの特集で『限界集落』なんてのを観ることがあるけれど、他人事とは思えない。
流石に「街が無くなっちゃう」とまでは思わないけれど、ここ10年は空き家が増え続けている気がする。この歳になるまで住宅地と言っても活気のある場所で暮らしてきたものだから、空き家が多いと寂しく感じる。
ちなみに、私がかつて暮らしていた「活気のある住宅地」も世代交代が上手くいっていなくて、老人世帯ばかりになっているようだ。
空き家になった斜め向かいの家に早く誰か引越してきて欲しい。
政府も空き家対策を考えているようだけど、対策が行き届くのはいつの事やら。大阪中心地への通勤圏内の住宅地でさえこの有様なのだから、田舎はもっと深刻なのだろうなぁ。
古い物を使いまわしていては景気は良くならないって事は理解している。だけど、この状態はどうなんだろう? 私ごときの頭では良い方法は思いつかないのだけど、どうにかならないものかな……と考えずにはいられない。
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