突然だが『セボンスター』と言う食玩をご存知だろうか?
女児を育てた事のない諸兄(姪っ子さんがいたら違うかも)はご存じないと思う。カバヤが発売している女児向けの食玩で、細長い筒にアクセサリーが1つと、気持ち程度のチョコレートが入っている。定価150円。私は娘に何度この食玩を買ったか分からない。
セボンスター公式HP
スーパーに行っても「おまけ付きのお菓子」は余程特別な場合にしか購入しない。だから余計に想いが募るのか、娘はセボンスターを熱愛していて、我慢しきれない時は自分のお小遣いで買ったりもする。
男性からすると「似たようなネックレスばっかり、いらないんじゃない?」と思われるかも知れないけれど、集めている子にとっては命がけ。
男性でも「似たようなシール」とか「似たような消せない消しゴム」を集めた経験のある方なら、その気持ちはお分かりになるかと思う。
さて。ここまでは前置き。
先日、図書館の児童向け新刊コーナーに行って驚いた。なんとセボンスターの小説が出ているのだ。短い漫画やイラストも挿入されていて、食玩のセボンスターがテーマになっている。セボンスター発売35周年記念と言うことで出版されたらしい。
題名の後に「1」と付いているところを見ると、続々発売されるのだと思う。
娘が飛びついたのは言うのでもない。
主人公は小学生だし、宝石の妖精とか出てきちゃったりするしで、すっかり夢中になってしまった。私も娘と同じ年頃の時に出会っていたらハマっただろう。
しかし、最近、セボンスターの他に娘の心を魅了する食玩が登場してしまった。その名は『ルミティアステッキ』。
発売元はバンダイで女児向けアニメにCMを挟み込んできた。「3つの星を守護星に持つ星の子のステッキ」と言う設定で、娘はすっかり魅了されてしまった。女児向け雑誌にも特集記事が出ているところを見ると、バンダイは本気で仕掛けてきたと思う。
発売日前からCMをバンバン流すものだから「発売日当日に買う!」と凄い意気込み。
ルミティアステッキ公式HP
そして発売日当日。「もしかして売っていなかったら困るし、売り切れちゃうかも知れないし……」と言うことで、私が午前中、買い物に行った時に買ってきた。品出し前だったらしく、定員さんに尋ねたらバックヤードから出してきてくれた。
なまじっか10個パックになっている状態で見てしまったものだから「これ…大人買いしたらシリーズ全部揃うよね」と言う良からぬ考えが過ぎったものの「それは教育上よろしくない」って事で、娘に頼まれた1個と「もしもの時のために」って事で、娘には内緒でもう1個購入した。
発売日当日にルミティアステッキを手に入れた娘の喜びようと言ったらなかった。実はその日、娘は風邪をひいて学校を早退してきたのだけど、風邪で寝ている枕元にはずっとルミティアステッキが置いてあった。
昔は食玩と言うと男児向け物の方が種類も多くて充実していたけれど、最近は女児向けの物もキラキラしていて素敵な物が多い。
娘がいつまで食玩に夢中なのかは分からないけれど、しばらくは翻弄させらるような気がする。親としては面倒臭い事この上ないけれど、正直ちょっと羨ましく思う。