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おせち料理のジレンマ。

今年も無事にお正月三が日が終わった。そして毎年、お正月が終わると「おせち料理なんていらないんじゃない?」と思う。

私の実家はおせち料理を作る習慣が無かった。おせち料理は祖父母の家で戴いて、家では普通の物を食べていた。なので私は母の作ったおせち料理料理は食べた事がない。

結婚して初めてのお正月を迎えるにあたって、夫に「おせち料理って、いる?」と聞いたところ、夫が「うん」と言ったので『別冊 暮しの手帖 お正月の手帖』を購入して、見よう見真似でおせち料理を作った。

結婚して初めてのお正月は夫婦2人しかないないのに馬鹿正直にフル装備で三段重ギッシリのおせち料理を作ったものだから、食べきるのに大変苦労した。

以降、少しずつ品数を減らし、現在は家族3人が1日で食べ切る事の出来る量しか作っていない。

……とは言うものの、小学2年生になった娘は「おせち料理ってそんなに美味しくないよね」と言う。

おせち料理で美味しかったのは「お母さんの作ってくれた豚の角煮と、おばあちゃんの作ってくれた栗きんとん」とのこと。栗きんとんは縁起物だけど、豚の角煮は縁起物でもなんでもない。

夫は特に文句を言うでなく食べているけれど、ナマスや煮物は「美味しいおかずを食べるためのノルマ。もしくは美味しい物を食べる為の対価として支払うべき税金」と言う認識らしく、夫にしても娘にしても「頑張って食べている感」がありありと伝わってくる。

もう、おせち料理なんていらないんじゃない?

実は私もおせち料理が好きって訳ではない。

その上これと言った思い入れも無く「日本人だし、お正月は食べた方がいいのかな?」くらいの認識。好きでもないのに作って「それほど喜ばれない」とか、どうかしている。それならいっそ、重箱に夫と娘が喜ぶトンカツとかカレーを詰めた方がいいんじゃないだろうか。

……とは言うものの「おせち料理を見るとテンション上がるよね」と娘。

夫も嬉しげに写真を撮ってSNSに投稿したりしているし。おせち料理は「あると嬉しい。無いと寂しい。だけど好きってほどじゃない」と言うポジションらしい。

夫は娘には「食べたくないなら作らない。私はその方が楽だし。おせち料理はおばあちゃん(義母)ちで食べるんだし、元旦からカレーライスでもいいじゃない」と提案してみた。

しかし夫も娘も即答を避け、おせち料理の進退については今年の年末まで持ち越されることに。

「そんなに好きじゃないけど無いと寂しい…って何なのよ?」と思う。

おせち料理を手間暇かけて作ったり、高いお金を出して買ったりする人達は心からおせち料理が好きだと思っているのだろうか?

それとも「伝統を守らなきゃ」と言う使命感から作っているのだろうか? あるいは「そんなに好きじゃないけど、無いと寂しい」って感じなのだろうか? おせち料理を作る時、そしてお正月が終わった時はいつもそんな事を考える。

この年末、おせち料理作り呪縛から解放されているのか、それともまた同じジレンマに身悶えしつつ作るのか。結果が出るのはまだまだ先の話。夫とろ娘の回答が待たれる。

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白い木蓮の花の下で
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