相談支援専門員の資格研修(正式名称は相談支援従事者初任者研修)を受けているのだけど、新しい知識も多くて刺激的だ。
相談支援専門員ってのは老人介護業界で言うところのケアマネジャーさんみたいなポジションなのだけど、障がい福祉の場合は相談支援専門員を通さなくても福祉サービスを受けることができる。
相談支援専門員を介さず、家族や自分自身でサービス計画書を作ることを「セルフプラン」と言うのだけど、大阪府はセルフプラン率が高くて、なんと全国的に見るとワースト1位を誇っている。
大阪府のセルフプラン率は平均で大人42.4%、子ども52%。ちなみに全国平均値は15.8%、子ども30.7%。
相談支援専門員の圧倒的な人手不足だったり、自治体が「相談支援が見つかるまで、とりあえず自分で書く(セルフプランにする)」という体制を容認しているところが理由とされている。
大阪府が福祉を後まわしにした結果が数字として現れている。国の指針としてはセルフプランを良しとしている訳ではないけれど、本音と建前はいつも違う。
研修を受けている中で驚いたことをもう1つ。
相談支援専門員を中心として、障がいを持った人の生活を支えるサポート体制を組んでいく訳だけど、サポート体制と言っても色々ある。例えば障がい者支援の事業所だったり、かかりつけの病院だったり、地域の人(民生委員)だったり。要するに「みんなで障がいを持った人を支えていきましょう」みたいなイメージなのだけど「みんな」の中には「家族」も組み込まれている。
昨今の障がい支援…特に障がい児支援の考え方としては「家族サポート」が重要とされているはずなのに、これはいったいどういうことだろう?
障がいを持った人が地域でその人らしく暮らしていくためのシステムを作ることが目標とされているのに、結局は「家族で頑張れ」「家族でできないことは国が保証する」みたいなところが透けて見える。
少子高齢化、核家族化が進んでいる現代社会において「高齢者や障害者児が地域で暮らしていく社会をつくりましょう」って言うのはどうなんだろう? あまりにも現状と掛け離れている気がするのは私の理解が足りないのだろうか?
30年前に福祉を学んでいた頃の状況とほとんど変わっていないことに驚くばかりだ。
研修は大変だけど新しい知識を学ぶって刺激的で楽しいことだと感じている。思えばまとまった勉強なんて保育士試験以降、取り組んでいなかった。「日々、仕事と家事に追われているので……」なんて言い訳に過ぎない。
研修はまだはじまったばかり。オンライン講習を終えたら次は2日間の集合研修。まずは今の研修を完遂することが目標だけど、この研修を機に仕事との向き合い方も考えていかなきゃいけないな……なんてことを考えている。


