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大阪→小倉。0泊弾丸船の旅。

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5月のカレンダーをめくったら6月第1週の週末に娘の欄で「西日本インカレ」と言う予定が書き込まれていた。どうやら遠征に行くらしい。カレンダーに書くだけマシ……と言えばそうなのだけど、カレンダーをめくるまで私は娘の予定を知らなかった。

6月第1週は夫も出張が入っていた。そこに娘もいない……となると、私は家で1人過ごすことになる。1人でのんびり過ごすのも悪くはないけれど、降って湧いた自由時間。せっかくなので旅に出ることにした。

黄金週間に東京へ出向いたところなので豪遊することはできない。宝塚歌劇の観劇予定もある。近場で安く楽しめる旅が望ましい……と言うことで、名門大洋フェリーで九州に行くことにした。船中2泊現地0泊の弾丸旅行なら、出費もかなり軽減できる。

善は急げと予約して、仕事を終えた金曜日の夕方、大阪南港のフェリーターミナルから乗船した。

名門大洋フェリー。エントランス。

名門大洋フェリー。エントランス。

乗船してすぐのエントランスのスペースはなんだか映画『タイタニック』みたいで素敵。

名門大洋フェリーは豪華客船ではなく、トラック運転手の方も利用するような船だけど、船内は案外美しく、ビュッフェスタイルのレストランがあったり、海を眺めながら入浴できる大浴場などもある。乗船後は荷物を置いて大浴場へ向かった。

門大洋フェリー。個室。大きいお風呂は気持ちが良いね!

大浴場は写真を載せられないのが残念だけど、海を眺めながらのお風呂は贅沢感がある。残念なことに曇り空だったけど。今回の旅行は「夕陽を眺めながらの入浴」のつもりだったのだけどお天気ばかりはどうしようもない。

名門大洋フェリー。夕食ブュッフェ

名門大洋フェリー。夕食

入浴のあとはレストランへ。ビュッフェスタイルで温かい料理が提供される。アルコールも販売していて、生ビールなども。私は缶チューハイを購入した。船内で販売している物であればアルコールの持ち込みはOKとのこと。ちなみにお値段は夕食朝食セットで2600円。写真には主食が映っていないけれど、温かいうどんも食べている。

船内レストランのビュッフェはコスパは良いと思うのだけど、レストランを利用せず、船に乗るまでに何か買って乗船するのもアリだと思う。船内には食事をしたり休憩したりできる場所が用意されているので、海を眺めながらお弁当などを食べる人もいた。

デッキから見た夜景

デッキから見た夜景

夕食の後は船内を探検したり船のデッキに出て景色を眺めたりした。

船と言っても瀬戸内海は穏やかなので揺れはさほど感じなかった。21時頃に明石海峡大橋を通過。ライトアップされた橋を見上げて部屋に戻った。

明石海峡大橋

明石海峡大橋

今回私が利用したのはドライバーさん用の個室でプライベートS。基本的にドラスバーズルームは一般客には開放されないそうなのだけど、特定期間や繁忙期は一般客にも開放される。

門大洋フェリー。個室。

ベッドと机があるだけの簡単な作りでアメニティ等は無かった。ベッドサイドにはコンセントもあってスマホやアップルウォッチなどの充電もバッチリ。隣の部屋の音が気になることもなく、ぐっすり眠れた……と言いたいところだけど、私は興奮すると眠れなくなるタイプなので、イマイチよく眠れなかった。人間、1日くらい眠らなくても死ぬことはない。

そして翌朝。レストランの開店時間は6時40分。朝ごはんを戴いた。洋食に振るか和食に振るか悩ましいところだけど、メニューを見て洋食に決める。本当は朝カレーを食べたかったのだけど、お昼に門司港で焼きカレーを食べるつもりだったのでグッと我慢した。

名門大洋フェリー。朝食ブュッフェ。

名門大洋フェリー。朝食ブュッフェ。

そうそう。船酔いを敬遠して乗船前に酔い止めを飲んでおいたけれど、船酔いは大丈夫だった。子どもの頃、家族旅行で酷い船酔いをした経験があるので警戒していたけれど、大きいフェリーで瀬戸内海航路ということで船酔いは平気だった。

8時半に新門司港到着。下船して名門大洋フェリーの無料送迎バスに乗って小倉駅へ向かった。

ハーロック・メーテル・哲郎

ハーロック・メーテル・哲郎

小倉駅でキャプテンハーロックとメーテル&哲郎に迎えられた。小倉は漫画家、松本零士が育った場所とのこと。私はちっとも知らなかったけど、キャプテンハーロックは男臭くて九州男児って感じがする。

門司港駅。駅舎。

門司港駅。駅舎。

小倉から在来線に乗って門司港駅へ。門司港駅は駅舎自体が重要文化財の指定を受けている。なるほど素敵な佇まいだった。

門司港駅

門司港駅

門司港駅周辺はレトロな建物が沢山残っていて、建物好きとしては嬉しい限り。どこを切り取っても絵になる。

北九州市大連友好記念館

北九州市大連友好記念館

北九州市大連友好記念館。大連は私の推し作家、遠藤周作が暮らしていた時期があるよね……などと思いつつ、九州と中国大陸との近さを感じたり。

旧門司三井倶楽部

旧門司三井倶楽部

アインシュタインメモリアルルームや林芙美子記念室のある旧門司三井倶楽部を見学したり。

旧門司税関

旧門司税関

とにかく、どこを歩いても絵になる。

ブルーウィングもじ

ブルーウィングもじ

歩行者専用の跳ね橋。ブルーウィングもじ。渡ったカップルには幸せが訪れると言われているらしくデート中のカップルがちらほら。

お昼は焼きカレー。早めにお昼を食べるつもりだったけど、開店時間11時前から並んでいる人を見て私も慌てて列に並んだ。おかげで開店と同時に入店。お目当ての焼きカレーにありついた。

焼きカレー。

焼きカレー。

テレビでも取り上げられるような人気店の焼きカレー。「誰でも再現できる料理を街ぐるみで名物に押し上げた成功例」としては素晴らしいなぁと感心した。なるほど確かに美味しかったけど個人的には「普通に美味しいよね」くらいの料理だった。自分ちのカレーにとろけるチーズを乗せて焼く「カレードリア」とさほど変わらないな……と言う印象。

食事後は関門海峡ミュージアムへ行き、再びJRに乗って小倉駅へ。小倉の街を散策した。
メインは小倉城。なかなか立派なお城で天守閣の中は観光客が楽しめるような工夫があった。写真映えスポットだったり、流鏑馬(風)体験だったり。小学生を連れて行くと良さそうな印象。

小倉城

小倉城

旦過市場にも行った。2022年の火事で再開発が進められているけれど、いまだに営業を続けている店舗もある。昭和の佇まいが残る商店街…って感じだった。大阪にもいくつか商店街があるけれど、商店街って歩いているだけでなんか楽しい。買い物をしたらもっと楽しいのだろうけど、生鮮食品を買うわけにいかないので素通りさせて戴いた。

旦過市場

旦過市場

小倉駅に戻りお弁当だのお土産だのを購入。東京旅行に行った時に「お土産物屋さんや駅弁屋さんなんて改札内外、どこにでもある」と学習していたので「帰路のギリギリまでお土産を買わない」と思っていたのだけど、小倉駅は改札を出るとお土産や駅弁を売っている店が限られていて「なんてこった…お土産は一期一会なんだ」ってことを思い知らされた。改札内外のどこでも似たようなお土産が買える東京駅が、むしろ特別だったのだ。

それでもどうにかこうにか娘に頼まれていた「かしわ弁当のかしわ肉」と、夕食用の駅弁を購入。ちなみに職場に持っていく「ちょっとしたお土産お菓子」は出発前にAmazonで手配した。自動車を使わない1人旅だと荷物は少ない方が良いのだ。

15時40分出発の名門大洋フェリー送迎バスに乗って新門司港へ。17時半出発の船に乗船した。入浴を済ませ、海の見えるプロムナードでお弁当とハイボール。夕陽を眺めながらの入浴と夕食…になるはずだったのだけど、生憎の曇り空で夕陽どころではなかった。

ハイボールとお弁当

ハイボールとお弁当

前日はよく眠れなかったのだけど、帰りの船ではぐっすり眠ることができた。人間は環境に慣れる生き物なのだと思う。

ただし不思議なことにアップルウォッチの睡眠計測は「眠っていない」判定になっていた。たぶん……だけど船の揺れ等を計測して「起きている」判定になっていたのかも。船や寝台車での宿泊の場合、アップルウォッチでの睡眠計測がガタガタになるのは「あるある事象」みたい。優秀なのに船の揺れに騙されてしまうアップルウォッチにドジっ子的可愛らしさを感じてしまった。

そして翌朝。大阪南港に到着するのは5時半の予定。大阪に到着してから、喫茶店でゆっくりモーニングを……と思っていたのだけど、4時過ぎに目が覚めた私は腹ペコだった。諦めて船内の売店でアンパンと珈琲を購入。軽く朝食を済ませた。こんなことなら前日に小倉で朝食用の食料を買っておけば良かったと反省した。

予定通りに大阪に到着し下船。私の0泊弾丸旅行の旅は終わった。子どもの頃に家族旅行でフェリーに乗ったことはあるけれど、大人になってからフェリーに……しかも0泊弾丸旅行なんて初めてだったけど、めちゃくちゃ楽しかった。フェリーには色々な人が乗っていて、人間観察好きとしてはたまらぬものがあった。

  • トラック運転手さん
  • 高齢者の団体旅行
  • 家族旅行
  • 1人旅
  • 学生さん

同じ船に乗っているのに、それぞれ目的が違っていて船での過ごし方も千差万別。朝夕、船のレストランでビュッフェを食べる人もいれば「究極節約の旅」みたいな人もいた。旅行と言うよりも「あくまでも移動手段でしかない」って感じの船慣れしている風の人もいた。

今回の旅では、初めてなので個室を取ったけれど案外普通に過ごせたので次の機会があれば、カプセルスタイルの部屋(ツーリスト)でも充分やれる気がしている。

そうそう旅行に散財している場合ではないのだけど、機会があればまたフェリー弾丸旅行に出掛けたいと思うくらいに、0泊弾丸船の旅、お天気は残念だったけれど充実した旅だった。

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