週末、夫と旧乾邸特別観覧とヨドコウ迎賓館に行ってきた。
旧乾邸は本町の綿業会館(国指定重要文化財)や商船三井ビルディングを設計した渡辺節の設計で昭和10〜12年に建設された。乾財閥の4代目、乾新治の邸宅だったのだけど、現在は神戸市が管理している。普段は一般公開されていないのだけど、年に2回、春と秋に特別観覧が開催されるので申し込んでみたところ当選した。

旧乾邸(玄関から)
私は建築に詳しい訳ではないけれど新婚旅行でスペインに行くくらいには建物好き。特に「お屋敷」とか「宮殿」は大好きなので楽しみにしていたのだけど、当日は絵に描いたような五月晴れで最高のお天気だった。

旧乾邸
ガイドさんに案内されて邸宅内を拝見。もうどこもかしこも素晴らしくて素人が適当にスマホで撮影しても素敵な写真になってしまうほど。

旧乾邸・階段(上から・下から)
とにかく贅沢な作りで感心させられた。当時としていかに豪華だったかというと、お金持ち贅沢仕様なので100年前の建物なのに現在で言うところのセントラルヒーティングを搭載。お屋敷の人は朝、顔を洗うのにお湯が出る洗面台で洗っていたとのこと。当時の庶民の生活からはとんとかけ離れていたみたい。

家族の食堂&使用人机
ガイドさんはお喋り上手な方で、当時の生活について色々と教えてくれた。当時の住吉村(御影)には日本の財閥の3分の1の邸宅が建てられていたらしく、1番大きな邸宅は甲子園球場3つ分の敷地を保有していたとのこと。超大金持ちの生活って素敵だなぁ。旧乾邸にも車寄せの近くに馬と馬車を置く小屋があって、その小屋のそばには馬が水を飲むための水飲み場なんかもあったりした。

ゲスト食堂ではケーキセット(有料)のサービスがあったので、素敵な洋館で戴くチーズケーキは最高だった。特別観覧の時間はたっぷり2時間設定されていて「30分もあれば充分でしょ?」と思っていたのに、アッという間に時間が過ぎてしまった。
帰り道、観覧していた女性から「何度目ですか?」と聞かれたので「初めてです」と答えたところ「えっ? 初めてで当たったんですか? 私は5度目で初めて見るんです。しかもキャンセル待ちでした」とのこと。何でも旧乾邸の特別観覧は募集人数の6~7倍程度の応募があるとのこと。よく知らない状態で申し込んだのだけど、超ラッキーだったみたい。
サクッとお昼を済ませ、てくてく歩いて灘中学校・高等学校へ。読書ヲタクとしての聖地巡礼。何しろ灘中学校・高等学校は私の愛する遠藤周作の母校なのだ。他にも中島らも、高橋源一郎といった作家の母校なので1度自分の目で見ておきたかった。

灘中学校・高等学校
その日は土曜日だったので、灘中学校・高等学校の生徒さんが運動場で部活動をしている姿が見えたりした。灘中学校・高等学校は天才・秀才が集う学校として有名だけど運動場が広くて「勉強ばっかりしてる訳じゃないんだ」と妙なところで感心した。
そして次の目的地のヨドコウ迎賓館へ。ヨドコウ迎賓館は阪急芦屋川から少し山手に上ったところにある。

ヨドコウ迎賓館
帝国ホテルや自由学園明日館を設計したフランク・ロイド・ライトの設計。櫻正宗の八代目当主山邑太左衛門の別邸として建てられた。現在はヨドコウ迎賓館として一般公開されている。

ドコウ迎賓和室
正直なところ「せっかく来たから、ついでに行っておくか」くらいの軽い気持ちで訪れたのだけど、窓の使い方が独特の素晴らしい建物だった。周囲の景色や光を存分に生かした建物で、一見すると地味なのだけど贅沢な作りになっていた。

ヨドコウ迎賓館からの景色
屋上バルコニーから見える芦屋の風景の素晴らしさ、窓から差し込む光の美しさ。惚れ惚れするような建物だった。フランク・ロイド・ライトの建物は湿度の高い日本には合わないと言われているけれど「日本の自然の美しさを取り入れる設計」と言う意味では素晴らしい建物だと思った。

ドコウ迎賓館(窓の使い方)
ヨドコウ迎賓館の後はJR芦屋まで歩いて、お目当てのパン屋さんでパンを買って帰宅した。夫とウォーキングとなると、神社仏閣とか緑地公園系に行きがちだけど、たまにはお洒落な街歩きも良いものだ。心に残る素晴らしい1日だった。

