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映画『鬼滅の刃 無限城編 第一章 猗窩座再来』感想。

4.0
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『鬼滅の刃 無限城編 第一章 猗窩座再来』は吾峠呼世晴による漫画『鬼滅の刃』が原作の長編アニメーション作品。『鬼滅の刃』は漫画やTVアニメ版が大ヒットしているので、多くの日本人が見知っていると思うのだけど、私自身も「それなりに」くらいは知っている。

「ただし滅茶苦茶ハマったか?」と言わればそうでもなくて、ふんわりと「イイハナシダナー」くらいに思って履修した程度。わざわざ映画館で観ることはないだろうな~と思っていたけど『国宝』を観に行った時に観た予告編が素晴らしかったので「これは観なければいけません(使命感)」みたいな気持ちになったため観に行ってきた。

今回はすでに完結している漫画である…ってことでネタバレ込みの感想です。ネタバレNGの方はご遠慮ください。

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鬼滅の刃 無限城編 第一章 猗窩座再来

劇場版「鬼滅の刃」無限城編
Demon Slayer The Movie Infinity Castle
監督 外崎春雄
脚本

近藤光

原作 吾峠呼世晴
出演者

花江夏樹 鬼頭明里 下野紘

松岡禎丞 上田麗奈 岡本信彦

櫻井孝宏 小西克幸 早見沙織

河西健吾 花澤香菜 鈴村健一

関智一 杉田智和 石田彰

音楽

梶浦由記  椎名豪

主題歌

Aimer「太陽が昇らない世界」

LiSA「残酷な夜に輝け」

公開  2025年7月18
上映時間 155分

あらすじ

大正時代、鬼となった妹・竈門禰豆子を人間に戻すため、鬼殺隊の剣士となった竈門炭治郎は、仲間である我妻善逸、嘴平伊之助、栗花落カナヲ、不死川玄弥と共に、数々の戦いで絆を深めてきた。

柱稽古を終えた彼らは、鬼舞辻無惨の居城「無限城」へと引きずり込まれる。無限城は、空間が歪み果てしない迷宮が広がる異次元の戦場だった。鬼殺隊は分断され、炭治郎たちは無惨と上弦の鬼との壮絶な戦いに突入する。

物語は産屋敷邸での無惨の襲撃から始まる。産屋敷耀哉の捨て身の攻撃と珠世の鬼を人間に戻す薬により無惨は一時弱体化するが、血鬼術を操る鳴女により鬼殺隊全員が無限城へ転送される。

無限城の内部は、重力が反転し、部屋や通路が無限に変化する異様な空間。炭治郎は水柱・冨岡義勇と行動を共にし、上弦の参・猗窩座と再び対峙する。猗窩座は「無限列車編」で炎柱・煉獄杏寿郎を殺した因縁の相手だった。

炭治郎は怒りと覚悟を胸に、義勇と共に戦う。義勇は水の呼吸の技を繰り出し、戦いの中で痣が発現。炭治郎も「ヒノカミ神楽」と「透き通る世界」を駆使し、猗窩座の猛攻に立ち向かう。

一方、蟲柱・胡蝶しのぶは、上弦の弐・童磨と対峙。姉・胡蝶カナエを殺した仇への復讐心を秘め、しのぶは毒を駆使した命懸けの戦術を仕掛ける。

我妻善逸は、かつての兄弟子で上弦の陸・獪岳と対決。雷の呼吸・漆ノ型「火雷神」を放ち、過去の因縁に決着をつけるべく戦う。

恋柱・甘露寺蜜璃と蛇柱・伊黒小芭内、霞柱・時透無一郎と岩柱・悲鳴嶼行冥はコンビで行動し、無惨の居場所を探す。風柱・不死川実弥は単独で鬼を討ち、弟・玄弥は実弥を追い求める。

鬼殺隊は全力で無惨を探索するが無限城はその形を換え、炭治郎たちの行くてを阻むのだった。

超大人気だったようで

『鬼滅の刃 無限城編 第一章 猗窩座再来』は公開前から評判が高く、順調に興行収入を伸ばしている。

思えばテレビアニメ版が公開されて一代プームなった時、当時現役でハマっていた子ども達(小学生)は思春期以降の年齢に突入。「映画は親に連れてきてもらうもの」から「映画は友達と行くもの」に変わっている。実際「デートで来ました」って若いカップルがたくさんいた。

加えて私のような「いい年してるけどヲタクです」って人達もいれば、子どもに付き合ってテレビアニメや漫画に触れたことがキッカケで『鬼滅の刃』にハマっちゃった大人も加わって、観に来ている年齢層は幅広かった。

映画館では朝から晩まで前代未聞の回数で上映していて、驚かされたのは「日本語字幕版上映」ってのがあったこと。大阪の難波で観た…ってこともあったのかも知れないけれど、外国人も多かった印象。大人気っぷりに驚かされた。

圧倒的な映像美

私が今回「映画館で観よう」と思ったのは映画館で観た予告編が素晴らしかったからなのだけど、実際に足を運んでみて「映画館で観て正解だった」と思った。

きっとテレビで観ても良いのだろうけど、圧倒的な映像美を楽しむのであれば大きなスクリーで観ることをオススメする。「映画館で観てテレビ配信等されたら復習する」のが良いんじゃないだろうか。もちろん、何度も映画館に足を運ぶ人もいると思うのだけど。

日本のアニメーション技術の進化は目覚ましいね!

アメリカのフィクサーとかディズニー系のアニメーションも悪くはないけど、小さい頃から日本のアニメを観て育ってきた身としては日本のアニメーションの表現の方がしっくりくる。

『鬼滅の刃 無限城編 第一章 猗窩座再来』はほとんど戦闘シーンなので当然と言えば当然だけど、とにかくよく動く。あの動きの表現は20年前なら無理だったと思う。「日本のアニメーション技術、凄いなぁ~」と感動した。

そして特に素晴らしかったのは無限城の描き方。それこそ20年前の技術だったらあそこまで詳細で美しい無限城を生み出せなかったんじゃないだろうか。凄かった…とにかく凄かった。

展開を知っていても泣いた

『鬼滅の刃』は漫画にしてもアニメにしてもキッチリ追っていた訳ではなかったけれど、大筋は頭に入っていたし「どこで誰が死ぬ」くらいのことは分かっていた。そして分かっていたのに、めちゃくちゃ泣いた。
『鬼滅の刃』はキャラクターが多いので人によって刺さるポイントは違ってくると思う。自分の気持ちに近しいキャラクターに思い入れてしまうことが多いと思うのだけど、私の場合はしのぶさんの戦いの場面が駄目だった。
しのぶさんが「もう少し身体が大きければ」「もう少し背が高ければ」と悔しい思いをしながら戦っている姿に涙が止まらなかった。私自身、身長143センチの低身長なので、しのぶさんの無念が痛いほど理解できた。
ちなみにしのぶさんの死については映画の続編で描かれると思うので次の映画も劇場へ足を運びたい。
私が1番泣いたのはしのぶさんの場面だけど、他にも泣いた場面はいくつもあって、文字通り「ハンカチを握りしめて」観ていた。
今までクローズアップされていたなかった場面が映画では深堀りされていたりして制作スタッフが『鬼滅の刃』と言う作品を心から愛していることを感じた。
原作付きの映画作品の場合「原作の方が良かった」と言われることもあるけれど『鬼滅の刃 無限城編 第一章 猗窩座再来』は原作の良さにも負けない作品に仕上がっている。
興味のある方は可能であれば公開期間中に劇場で観ていただきたい。テレビで観ても面白いだろうけど、臨場感を味わうのなら劇場で!
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