ここ最近。私はダチョウに興味を持っている。ユーチューブ動画のオールマイティラボを観たのがキッカケなのだけど、ダチョウのことを知れば知るほどダチョウが可愛く思えてくるから不思議だ。
『ダチョウはアホだが役に立つ』は日本のダチョウ研究第一人者の塚本博士による面白系科学エッセイ。めちゃくちゃ面白かった。何が面白かった…ってダチョウの生態もそうだけど、塚本博士の生き方がかなり魅力的だった。
読んだとて頭が良くなる…ってタイプの本ではないけれど、文章読んで声出して笑ったのは久しぶりで、予想以上に私の心に刺さってしまった。
ダチョウはアホだが役に立つ
- ダチョウのユニークな生態とその驚くべき可能性をユーモアたっぷりに紹介する科学エッセイ
- 著者、塚本康浩は京都府立大学学長であり、ダチョウの卵から抗体を抽出する研究の第一人者
- ダチョウの驚異的な身体能力(強力なキック力や高い免疫力)やおかしなエピソードに加え、著者の子ども時代の不登校経験や鳥好きが高じて研究者となった経緯など
感想
このエッセイを読んでの感想はコレにつきる。
ダチョウ半端ないって! めっちゃアホやのに強過ぎるし、人間の役に立つやん!
ダチョウの生態、本当に面白いので動物とか鳥が好きな人は是非、読んで戴きたい。ダチョウの強靭さは憧れてしまうし、アホなのはともかく羨ましいと思ってしまう。
そしてこのエッセイ。塚本教授自身の経歴がめちゃくちゃ面白い。
- 幼い頃から鳥が好きだった
- 吃音がコンプレックスで小学校4年生から不登校
- 高校卒業後はエアコン組み立て工場に就職
- 工場にブラジル人の出稼ぎ労働者が大勢やってきて危機感を覚える
- 一念発起、予備校に入って大学受験→大阪府立大学に合格
- 52歳で京都府立大学の学長
……吃音、不登校からの高卒工場勤務の青年が京都府立大学の学長になるとか経歴が異次元過ぎて、もはやダチョウの領域。
エッセイを読んでいて感じたのは塚本教授のパワフルさ。1つのことに注力するエネルギーとか突破力はなかなか一般人には真似ができない。そりゃあ元々頭の良い人ではあるんだろうけど「地頭が良かった」なんて言葉では説明できない。
塚本教授の生き様が面白かったのもそうだけど、私は仕事目線、親目線で読んでしまったので「塚本教授のご両親ってどんな人だったんだろうな?」と興味を持ってしまった。我が子が吃音で不登校…とか、なかなか大変だったと思うのだけど、子どもを見守りつつ「好きなことをさせていた」ってあたりは凄い。
塚本教授は小中学校からの講演依頼が多いそうだけど、ダチョウの魅力だけじゃなくてご自身の経験なども語って戴きたいな~と思ってしまった。
気軽にサクッ読めるエッセイなので、興味のある方は図書館や書店で見掛けたら騙されたと思って手にとって戴きたい。なんか元気になれる1冊だった。