運動会の代休を利用してあべのハルカス美術館で開催されている『ウスター美術館展』に行ってきた。
ここ最近は夫も美術に興味を持つようになったので、夫婦で美術館に足を運ぶことも多いのだけど『ウスター美術館展』に関してだけは「今回は絶対に1人で行かせてもらいます」とあらかじめ宣言していた。
……と言うのも。今回は音声ガイドを利用して1人でゆっくり周りたかったから。『ウスター美術館展』の音声ガイドは私が大好きな声優。速水奨だったのだ。速水奨と言えば乙女ゲームの始祖とも言える『アンジェリーク』で光の守護聖ジュリアスの中の人。『アンジェリーク』育ちのヲタクとして「行くしかないでしょ」って話だ。
さてヲタクとしての性はさておき。ウスター美術館は世界ではじめてモネの『睡蓮』を購入した美術館。みなさまご存知、モネは何作も『睡蓮』を描いていて、モネの睡蓮は世界に散らばっている訳だけど、最初に手を上げたのがウスター美術館だった…ってことだ。
今回の『ウスター美術館展』は企画展として素晴らしかった。私は印象派の絵が好きだけど、美術評論家でもなんでもないので、ふんわりと「綺麗だから好き」くらいの認識でしかなったので、音声ガイドと共に印象派の画家と、その技法に憧れて世界中で印象派の画家が生まれていった流れが面白かった。
お金持ちの画家なら本場フランスに渡って印象派の技法を学んだそうだけど、生涯自分の土地を離れずに美術学校で技術を学び、印象派の技術を踏襲した絵を描き続けた画家もいたとのこと。
展示されていた絵が素晴らしかったのはもちろんだけど、解説も分かりやすくて「印象派と印象派の技法を受け継いだ人達」について学ぶことが出来て良かった。
そして肝心の音声ガイドだけど、こちらは…控えめに言って最高だった。平日の人が少ない時間帯だったからゆっくり見ることができたのも功を奏したのかも知れないけれど、好きな声で解説を聞きつつめぐ美術館は最高過ぎだった。今まで音声ガイドは利用しない派だったけれど、ガイドの声の人が好きならこれからも利用したいと思った。
今年の美術館巡りはこれで最後になると思う。来年は竹久夢二展に行くつもりだけど、これも1人の時を狙うつもり。夫のことは好きだけど夫と乙女な世界を共有することは難しいので、竹久夢二は1人で観たいのだ。
趣味の世界に没頭するとストレスから解放されるのを感じる。それにしても良い時間を過ごさせてもらったし、アメリカのウスター美術館にも足を運んでみたいな~なんてことを思ったりした。