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劇団☆新感線43周年興行『天號星』を観て。

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劇団☆新感線43周年興行『天號星』を観に行ってきた。劇団☆新感線は若い頃から大好きな劇団だけど、娘が生まれる前に夫と一緒に観たきりで生の舞台は10年以上ご無沙汰していた。

「子育てが落ち着いたらまた観たいね」と言っていたのに、子育てが楽になってきた頃には、体操だの高校受験だのコロナ禍だので舞台を観に行くどころではなかったのだ。たまたま生協でチケットが買えるチャンスがあったので申し込んでみたところ、するっと買えて観に行ける運びとなった。

正直。10年以上ぶりに新感線を観に行くことには不安があった。

ケーブルテレビ等で放映されていものをちょくちょく観ていたの、新感線の動向はなんとなく知っていたけれど、何しろ創立47周年の劇団なのだ。新感線の顔とも言える古田新太は57歳。私の推しである粟根まことは59歳。他の役者さん達も軒並み50代後半。ハッキリ言って若さは無い。

だけど「新感線の舞台が観られる時に観ておかないと、いつ最後になるか分からない」という気持ちが強くて「もしもイマイチな舞台だったとしても泣かない」という覚悟を持って挑んだ。

天號星

天號星の看板

新感線の舞台はお笑いメインの現代劇と「いのうえ歌舞伎」と呼ばれるチャンバラアクションが多い舞台に分かれるのだけど『天號星』はチャンバラアクション。劇団員以外にもゲストに若い役者さんを招いているので「華がない」って感じはしなかった。

新感線と相思相愛の関係にある早乙女太一は素敵な役者さんだったし。劇団員達の元気な姿が観られて嬉しかった。そして舞台に立った古田新太は今でまもカッコ良かったし、私の推しの粟根まことも昔のままの姿でいてくれた。

ただ往年の新感線から較べるとアクション要素は控えめになっていた。

年齢の高い劇団員は立ち回りが少ないような脚本だったし、アクションの地味さを演出でカバーしていたりして、工夫に工夫を重ねた舞台だなぁ…と胸熱だった。

そもそも。小劇団が43年も続いている事が奇跡だし、立ち上げメンバーが全員残っているわけではないにしても、多くの役者やスタッフが劇団に残り続けていて、ファンもずっと追いかけ続けていることが素晴らしい。

往年の輝きには及ばないながらも劇団が存続してくれていることに感謝しつつ帰路についた。娘の親離れと共に夫婦で自由にできる時間も増えてくるだろうと思うので、また機会があれば新感線の舞台に足を運びたいと思う。

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日記
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