中1の娘が突然「暴飲暴食したい」と言い出した。
娘は太っている訳ではないけど、年頃の女の子なので体型は気になるらしくダイエット…とはいかないまでも食べ過ぎには注意している。しかし娘は成長期。たまに暴飲暴食したところで、急に太るわけではない。
「たまには良いんじゃない?パーッと自分を甘やしちゃう日を作ってみれば?」と提案したが、予想外の答えが返って来た。
「そんなんじゃない。ギャル曽根みたいに食べたいの!」
娘の主張はこんな感じ。
私は食べるのが大好きなのに思っているより食べられない。食べ放題に行った時に、周囲から「ちょっと待って。まだ食べられるの?」とか言われるようなキャラになりたい。そして思う存分好きなものを食べてみたい。
……まぁ分かる。分かるけど絶対に無理だと思う。
残念ながら娘は私に似て身体が小さい。クラスでも前から数えて2番目…ってところ。体育会系なので決して少食ではないものの、同じ年頃の体育会系の友達と較べると、食べる量は少ないと思う。
我が家は私が沢山食べられる派ではないので「食べ放題」には行かないのだけど、娘が小学生の頃に娘と娘のお友達を連れてスイーツパラダイスに行ったことがある。
一緒に行った友達はクラスで1番背の高い女の子で、娘よりもずっとよく食べた。それこそ娘の言う「ちょっと待って。まだ食べられるの?」って感じだった。娘はそのときのことが忘れられないのだと思う。
今はコロナ禍で外食どころではないけれど、いずれは落ち着くだろうし、娘も女友達と一緒に美味しいものを食べに行くこともあると思う。だけどきっと食べ放題は苦手だろうし、セットメニューでも「ちょっと多いんだよなぁ」と思うことだってあると思う。
「ギャル曽根みたいに食べたいの」と言う娘の言葉、ちょっと笑ってしまったけれど、私もその気持は理解出来る。
それはそれとして。娘は「ギャル曽根みたいに食べたい」と思うほどに食べることが大好きなんだなぁ…と感心してしまった。人間は好きなことが多ければ多いほど楽しく生きられる。
そして私はそんな娘にこの動画を捧げたい。
世の中は美味しいもので満ちている。暴飲暴食は無理だとしても、美味しいものを探して楽しく生きていって欲しい。