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小室哲哉の引退。

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小室哲哉が引退を表明した。私は小室哲哉のファンではないし、不倫騒動は大嫌い。「人のポケモンにモンスターボールを投げるのはルール違反」と言う言葉を身上にしているけれど、今回ばかりは気の毒でならない。

一世を風靡した人…と言われる小室哲哉だけれど、ガチヲタとして生きてきた私にとって小室哲哉は「シティーハンターのED曲『Get Wild』を作った人」くらいの認識しかない。

当時中学生だった私は『シティーハンター』のEDに度肝を抜かれた。本編のラストからEDに突入するのは当時流行っていた『火曜サスペンス劇場』と同じ方式。しかもアニメのEDとは思えない格好良さ。「アニメでもここまで格好良くなるんだ…」と心底驚いたものだ。

小室哲哉は何かと話題になる人でヒット曲を次々と発表したり、華原朋美が自殺未遂したり、妻のKEIKOさんが病気で倒れたり色々あったようだけど、私にとって正直全く興味の無い人でニュース等で取り上げられたところで「ふ~ん」くらいにしか思わなかったけれど、今回の不倫騒動については同情を禁じ得ない。

妻のKEIKOさんはくも膜下出血で倒れてからずっと療養中で小室哲哉は妻の介護をしていると聞く。

小室哲哉は記者会見で「夫婦として、大人の女性としてのコミュニケーションが日に日にできなくなってきています」と言っていたそうだけど、そんな状況で家族を介護し続けるのはどんなに辛い事かと思うと「他の女性を好きになっちゃっても仕方ないよね」としか思えない。

「もし自分が彼と同じ立場になったら?」と想像してみたところで、一途な気持ちで夫に尽くし続ける自信はないし、逆に夫が小室哲哉の立場になって他の女性を好きになっても「そりゃ、仕方ないよね」と思うだろう。

認知症の家族と関わった事がある人なら分かると思うけれど、脳に何らかの障害が起こって別人になっちゃった人と付き合っていくことのストレスは口では言い表せないものがある。

元気な頃を知っているだけに辛いし「もう元には戻らない」と言う絶望感も半端ない。

不倫を推奨するつもりはないけれど、人間はそこまで強くは生きられないし、弱っている時は助けが欲しい。小室哲哉が記者会見の最期に語った言葉はたまらなく切ない。

僕たった一人の人間の言動などぜんぜん、日本であったり、社会が動くとはまったく思ってませんが、先ほども言いましたように、高齢化社会に向けて、介護の大変さであったりとか、それから社会のこの時代のストレスであったりだとか、少しずつですけれど、この 10 年でふれてきているのかなと思っているので、こういったことを発信することで、この日本を何かいい方向に、少しでもみなさんが幸せになる方向に動いてくれたらいいなと、心から思っております。微力ですが、少し何か、響けばいいなと思っております。ありがとうございます。

小室哲哉の介護生活は妻が死ぬか自分が死ぬかしないと終わらない。マスコミには今後、彼を追いかけることなく、そっとしておいてあげて欲しいと強く願う。

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日記
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