先日、Twitterで「阿部寛のHPの表示スピードが爆速で凄い」と言う話題で盛り上がっていた。
みなさんは阿部寛のHPをご覧担ったことがあるだろうか? 阿部寛のファンじゃなくてもネットで遊ぶのが好きだったり、自分もHPを作る人だったら1度は目にしたことがあると思う。
阿部寛HP http://abehiroshi.la.coocan.jp/
2017年現在、阿部寛のHPのようなサイトは貴重だと思う。
20年前は阿部寛のHPのような個人サイトはわんさかあった。私も最初に作った読書HPはまさに阿部寛HP形式だった。
お若い方はご存知ないかも知れないけれど、ネットで遊ぶのが好きな紳士淑女のみなさまは「うわぁぁ。懐かしい~」と目から汁が出る方もおられるかと思われる。
今のWEB界隈は完全に二極化していて「どこかで見たような気がする」と思ってしまう似たようなデザインのサイトと、超凝りまくった挙句に迷走して「お洒落っぽいけど使い難いね…」って感じのサイトに別れてしまった気がする。
このサイトは完全に前者。シンプルと言えばシンプルだけどワードプレスのテンプレで工夫の欠片もありはしない。「日記と本の感想が書ければいいや」と言う、ある意味割り切ったデザインなので、これはこれでアリだと思っている。
しかし個人的には「表示スピードが早ければ良い」と言う風潮はどうなんだろう…と思っている。
阿部寛のHPは単にリニューアルしていないからアレなだけで20年前のテンプレに過ぎない。当時もあれこれ凝ったサイトを作っていた人は少なくなかった。
やたら重くて表示するのに時間がかかるのも「まぁ仕方ないか…」と受け入れられていたように思う。私の場合は「表示するのは遅めだけどお洒落でいいよね」と受け入れていた。
サイトの表示スピードって、そこまで重要なんだろうか?
WEBの世界は実生活よりも自由だと思っていたけど、案外そうでもないんだな…と思う今日この頃。似たようなサイトがひしめきあっていて「サイトの表示スピードが遅い」と言う理由で評価が下がったり、あるいは「サイトの表示スピードが速い」って理由で評価が上がったり。
WEBの世界だろうが、実生活だろうがそれを構成しているのが人間である限り、この類の制約は生じてくるのだろうけれど、面倒くさいことだな…とは思う。
速いの遅いの言うけれど、パソコン通信だのテレホーダイだの言っていた時代の事を思えば、今は随分快適になっている……なんてのは年寄りの戯言で人間は楽な方、便利な方へと流れてしまう生き物だから、そう言う意味において速さは正義なのかも知れない。
それはそれとして、阿部寛のHPはずっとあのままでいて欲しいな…と言う自分がいる。
阿部寛のHP以外にも、懐古主義的な意味で有名なHPは沢山あったけれどその数は年を追うごとに減少している。
昔風の喫茶店が駆逐されて、お洒落カフェとかセルフ店が主流になっていったように、WEBの世界が変わっていくのは仕方がない流れなのかも知れない。
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