NHKのHPから応募した『北斎ー富士を越えてー』の特別鑑賞会が当たったのでハルカス美術館へ行ってきた。
『北斎ー富士を越えてー』は開催時から大人気らしく平日の午前中でも大行列とのこと。行ってみたいと思いつつ「平日だったら1人でも行けるけど何時間も並ぶとか無理だな…」と思っていたら、特別鑑賞会が当たると言う幸運。
私は滅法クジ運が悪く、とくに物欲センサーが働いている時に何かが当たった試しがなかったので「行きたい(欲しい)」と思って懸賞に当たったのは、もしかしたら生まれてはじめてだったかも。
当日は生憎の雨。しかし朝から猛ダッシュで家事を片付け、ちょっとイキった格好でハルカス美術館へ。
特別鑑賞会だけあって特に並ばず入場出来たし、会場内も混雑していなかったのでゆっくり鑑賞する事が出来た。
私は絵を見るのは好きだけどどちらかと言うと洋画専門。日本画はイマイチ興味がなかったのだけど、昨年『春画展』に行ったのをキッカケに「日本画もいいかも…」と思うようになった。
葛飾北斎と言えば「永谷園のお茶漬け海苔買ったら付いてくるカード(富嶽三十六景)の人」と言う印象しかなかったのだけど、実際に作品を目の当たりにして「これは凄い。そりゃあ外国人も欲しがるわ…」と思った。
まず驚いたのは葛飾北斎の多作っぷり。とにかく作品数が半端ない。その上、色々となタッチの絵が描けることにも驚いた。
馴染み深い『富嶽三十六景』は葛飾北斎の描いた作品のほんの一部にしか過ぎず、ファンタジー調の作品だったり、西洋画風だったり、現代アートにも通じるデザイン制の高いものだったりと「これでもか!」と言うほど色々なタイプの作品を残している。
沢山の作品が展示されていたけれど、私は肉筆画の繊細さに心奪われた。
葛飾北斎は90歳で亡くなっているのだけれど「天があと5年の間、命保つことを私に許されたなら、必ずやまさに本物といえる画工になり得たであろう」と言って亡くなったと伝えられていて、絵に対する貪欲さは驚かされるばかり。
天才と呼れるだけの事はあるな…と感心した。
NHKで応募した特別鑑賞会が当たったので北斎展に行ってきました。予想以上に楽しかった! 葛飾北斎って、永谷園のお茶漬け海苔に付いてくる富嶽三十六景の印象が強かったんですが、あんなに多才な人だとは知らなかった。現代デザインに通じる物も多くて勉強になりました。 pic.twitter.com/uX2z5M30Kw
— 白蓮@ゆらら (@yurarra) 2017年10月16日
絵を見た後は中華粥のお店でお昼を食べて、家族へのお土産を買って帰宅した。
せっかく1人で都会に出たのだから、あれこれ見たいものもあったのだけど、腰痛のこともあるので自粛することに。それでも久しぶりに1人で出掛けられて満足した。
平日の日中は毎日1人で過ごしている訳だけど、地元のショッピングセンターに日用品を買いに自転車で出掛けるのと、少しお洒落して電車に乗って出掛けるのとでは全く違う。
そうそう遊び歩いている訳にはいかないけれど、また1人で出掛ける機会を作りたいな…思う。
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