娘が体操を諦めてから「体操」のカテゴリでブログを書くことはないと思っていたのに、娘の大学進学にあたり再び書き残しておきたいことが出てきたので記録しておく。
おそらく娘のような子はたくさんいて、その親御さんはこういう情報を知りたいと思う…って言うか、昔の私に教えてあげたいことをここに記す。
娘は小学校の時は体操に打ち込んでいたものの、体操クラブでは選手コースに進むことができず、中学校に入る前に体操を諦めている。
他の都道府県のことは知らないけれど、大阪府の場合、器械体操部のある公立中学校はほとんどない。なので器械体操をやりたい子どもは体操クラブに入るか、私立中学に進むしかないのだけど、どちらもかなり難しい。
体操クラブって幼児の頃は門戸が広いけれど、年齢が進むにつれて選手を育てるモードに入る。そして選手コースから外れた子達の扱いは残念極まりない。そして私立中学の場合は費用のこともあるけれど体操エリート育成がメインになってくるので「選手コースから外れた子」が入れる中学校は限られてくる。
選手コースに入れない子の選択肢は3つ
- 自分を大事に育ててくれる気のない体操クラブに通い続ける
- 受け入れてくれる私立中学に入る
- 体操を諦めて公立中学校に入る
娘は3つめを選択して、中学校では体操を辞めて卓球部に入っていたのだけど、進学先の公立高校(天王寺高校)に体操部があったので、迷うことなく体操部に入部。そして体操を続けたくて関西大学に進学した。ちなみに関西大学へはスポーツ推薦枠ではなく一般入試で入っている。
大阪公立高校の体操事情
娘が公立高校に入ってちょっとビックリしたのだけど、大阪には体操部のある公立高校がまあまあの数存在する。
大阪府は全国的に見ても、公立高校で体操部を維持している学校が比較的多い地域らしく、大阪の高体連(高校体育連盟)の主催する大会だってちゃんと存在する。
大阪府立高校の器械体操部・体操部 設置校一覧
- 北野高校
- 桜塚高校(「公立では珍しく伝統がある」と公表)
- 箕面高校
- 東淀川高校
- 天王寺高校(娘の出身校。文武両道の進学校ですが、体操部も熱心です)
- 夕陽丘高校
- 高津高校
- 東住吉高校
- 阪南高校
- 工芸高校(大阪市立から府立へ移管)
- 港高校
- 富田林高校
- 八尾高校
- 山本高校
- 三国丘高校
- 泉陽高校
- 住吉高校
- 岸和田高校
- 泉大津高校
さて、現実的な実力の話をすると、公立高校が私立に勝てる訳がない。選手のレベルが違うのもそうだし、そもそも設備から練習時間から何から何まで、公立高校は私立高校に勝てる要素が1つもない。
私立高校の体操部って、そもそも名前は高校体操部だけど、実際に運営しているのは体操クラブ…みたいな感じ。例を挙げると…相愛高等学校の中身はなんば体操クラブだし。
そんな状況で公立高校の体操部に入ったとして。「大会に出ても面白くないのでは?」って話だけど安心して欲しい。体操の大会は1部、2部、3部とレベル順に分かれている。なので公立高校に入っていても大会に出ることは可能だし、賞状圏内に入ることも可能。
公立高校の体操部の場合、私立と違って専用の体育館がある訳じゃなく、他の部活と体育館の予定を分け合うし、器具のセッティングや片付けは自分達でする必要があるので練習時間は限られてしまうけど、それでも部活の仲間と体操を楽しむことができる。
公立高校は練習環境は私立に劣るのだけど、公立高校同士で合同練習をしてみたり、互いの学校へ練習させてもらったり…なんてこともする。合同で栗東の体育館を借りて練習をする機会もある。
天王寺高校の場合はOB、OGが指導に来てくれたりして「指導者が足りない」なんてこともなかった印象。そもそも体操って練習する場が少ないので、体操大好き人間達は「練習できる場所」を求めて集まってくる習性があるみたい。
公立中学校でも体操を諦めない

体操キッズの進路
娘は中学校では体操をしていなかったものの、高校で体操復帰。そして大学でも体操部に入ることを決めている。関西大学はスポーツ推薦で入るようなエリート選手が在籍しているけれど、娘のように一般の公立高校の部活レベルの選手でも受け入れてくれる。
体操に打ち込んでいても「選手コースに入れないし、体操クラブにいても大会にも出られないから体操辞めようかな」って状況になっちゃうお子さんって、多いんじゃないかな?
だけど公立高校にも体操部はあるのだから、そんなに体操が好きなら体操を諦めても良いんじゃないかと思う。中学に入ったら体操クラブで週5、週6で通うのをやめて、身体が体操を忘れない程度に週1~2程度に減らして、友達作りとして中学ではゆるめの部活に入ったり、塾に通うなり何なりして高校受験をする…って選択肢もあるのでは?
娘が小学生の時に公立高校の体操事情を知っていたら娘にもっと良い道を示せたのになぁ~と、そこだけは残念に思う。娘が通っていた体操クラブにはそういう事情を知っている指導者はいなかった。
そもそも体操クラブの指導者って元体操エリートがほとんど。名門クラブ在籍から大学もスポーツ推薦で入って…みたいな経歴の人揃いなので「普通の部活としての体操」については詳しく知らないのかも。
うちの娘は強い選手ではないけれど、体操が大好きで体操愛はそんじょそこらの選手に負けていないと思っている。きっと体操界隈にはそんなお子さんは多いんじゃないかな?そんな子ども達と悩める親御さんにこの文章が届きますように!
そして体操が野球やサッカーやバスケのようにメジャースポーツになって「体操を続ける」ってことのハードルが下がることを願います。プロじゃない人が草野球や草サッカーに興じるように、体操を好きな人が草体操ができるようになったら良いですね!

