毎日のように仕事の愚痴を言いながら仕事自体は嫌いじゃない…って言う自分でも訳が分からない日々を過ごしている。
今の職場で働くようになって4年になる。職場には0歳から6歳の未就学児がいるけれど「子ども」と一言で言っても年齢によって全然違う。生まれたばかりの0歳と「来春から小学生です」って6歳では発達段階にしても関わり方にしても違ってくる。
今年は1歳から3歳のお子さんか関わることが多い。関わっていくにあたって悩みは色々あるけれど、関わっているお子さんは全員可愛い。何故なら人間だろうが動物だろうが「子ども」って存在は可愛いと決まっているのだ。
生き物は生まれてすぐには1人で生きられないので「赤ちゃんは親から育ててもらえるように可愛いく生まれてくる」と何かの本で読んだことがあるけれど、本当によく出来たシステムだと思う。
先日、3歳のお子さんから噛まれた。
そのお子さんは身体障害と知的障がいがあり3歳児だけど発語は無く、四這いが少し出来るようになったかな…って感じ。なので抱っこすることが多いのだけど抱っこしてるい時にガブリと噛まれた。
知的障がいのあるお子さんの場合「他害」が問題になることが多いのだけど、そのお子さんは穏やかでいつもニコニコしているタイプ。だけど両親にだけは噛みつくことがある。兄弟や園のお友達や先生には絶対に噛まない。
そのお子さんが父母を噛むには理由がある。何かを伝えたい時や不安な時。そして噛む相手が「両親限定」ってことから「自分が信頼している人にしか噛まない」ってことが推察できる。私はそのお子さんから「信頼できる相手」と認識されたのだと思う。なので噛まれた時は痛かったけれど、むしろ嬉しかった。
それと同時に「今日まで私は信頼出来る人間ではなかったんだな」と気がついた。そのお子さんと深く関わるようになったのは今年の4月以降。私は8ヶ月経ってようやく「自分の気持ちをぶつけても良い相手である」と認定されたのだと思う。
自分以外の人間と信頼関係を築くのは難しい。
夫婦や親子。友達関係の中での信頼関係もそうだけど、仕事上で信頼関係を築くのって至難の業だと思う。実際、私はそのお子さんと信頼関係を築くのに8ヶ月かかっている。「プロとしてこの状況はどうなんですか?」って話だ。
もっと真摯に丁寧に子どもと向き合っていかなきゃいけないな…と強く思った次第。

