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隣家が飼っている鳴き声だけの犬。

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夫と結婚して19年。結婚と同時に家を購入したので、今住んでいる家ともご近所の方々とのお付き合いも19年になる。

ありがたいことに私の住んている地域はなかなか暮らしやすくてご近所さん達との関係は良好。ただし隣家を除いては…だけど。隣家については『エンピツ日記』の時代から、ちょくちょく書いているけれど近隣ではちょっとした有名人のクレーマー。そんな有名人との付き合いも19年経った…ってことだ。

「ちょっと変わった人なんてどこの地域にもいるでは?」って話だけど、何度か警察のお世話になっている…ってところからその度合いを察して戴きたい。

……とは言うものの。高齢母&娘で暮らしていた家族だったのが高齢母が亡くなって、娘さん1人になってからはパワフルさは減っている。警察が来るようなこともなくなったし、玄関先で業者と喧嘩している姿も見掛けなくなった。ありがといことだ。

「年を重ねて落ち着いたんだろうなぁ」と思っていた矢先、隣家はまた新しい試みはじめるようになった。

防犯対策の音を朝な夕なに流すのだ。最初の頃は自動車の盗難&イタズラ対策に使われる電子音だったのだけど、ここ最近は「犬の鳴き声」が加わった。

初めて犬の鳴き声を聞いた時は「あれっ?ご近所さんで犬を飼い始めたのかな?それにしては成犬の声なんだけどな?」と不思議に思っていたけど、その声を頻繁に聞くようになって電子音だってことが分かった。そしてそして「どこから聞こえてくるのか分からない犬の鳴き声」は隣からのものだと気がついた。

犬の鳴き声は早い時だと早朝4時頃からスタートする。決まった時間に流されているのではなくランダムっぽい。日によっては「ずっと鳴ってるな」ってこともあれば、鳴らない日もある。要するに隣家の気まぐれなのだと思う。「シェフの気まぐれランチ」的な。

隣家は周囲に「工事の音がうるさい」「エアコンの室外機から低周波が出ている」「工事車両が邪魔だ」等、散々っぱらクレームを入れまくっているのに、どうしての電子音で犬の声を撒き散らすのか謎過ぎる。いっそ、犬を飼えばいいのに。犬と連れ立っ散歩でもすれば気が晴れるのではなかろうか?

そんな隣家は相変わらず我が家の監視活動に余念がなく毎朝私が出勤するのを見送ってくれている。もはや愛…愛としか思えない。

愛ですよナナチ

愛ですよナナチ

なんと言うのかな…19年も隣りで暮らしてきて相手からのアクションを受け続けていると好きにならないまでも身内に対するような…親戚等に感じるような「情」とか親しみを感じるようになっている。

私53歳。隣家の住人の年齢は知らないけれど、私よりもかなり上なので60代だと思われる。私にしても隣家の住人にしても50歳を越えたのだから、いつ死んでも不思議ではない訳だけど私より先に隣家の住人がいなくなったら淋しいだろうなぁ~なんてことさえ思う。

隣家がこの先「鳴き声だけの犬」を越える活動をしないとも限らない。温かい気持ちで隣家の活動を見守りつつ、新しい変化があったら淡々と記録したい。

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日記
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