先日書いた日記『ベルサイユのばら』チケット争奪戦記(2024)で「先着順は気持ちがすり減って草臥れるので正直、もうやりたくない」って書いていたけど、結局一般発売(先着順)も参戦した。
チケットは確保したので「劇場で観られるだけでも良いじゃないか」って思った気持ちに嘘はないけど、それでもなお「できればもう少し前の席で観たい」と言う気持ちを捨てきれなかったのだ。先着順のコツも会得したので「前回より要領良くやれる」って自信もあった。
これは今にはじまったことではなくて、私は生まれてこのかた「思い込んだら一直線」の人間なので「やりきった」と思うところまでやらないと、後からきっと後悔する。後悔を残さないために参加せねば…と思ったのだ。
チケットの一般発売日は土曜日だった。夫には「夫婦の時間は大切だと思ってるけど、今日の午前中は私の好きにさせてもらう。なのでウォーキングには行きません」と宣言した。
一般発売の前夜はほとんど眠れなかった。脳が興奮していたのだと思う。そして満を持して早朝5時、宝塚のチケットはサイトにログインした。ここからは定期的にパソコンのF5を押すだけの簡単なお仕事。ただし5時間耐久レース。
タイマーをセットして、やるべき事はこなしつつ5時間をやり過ごすことになった。予想通り、先週の友の会先行先着と同様7時頃にはログイン出来ない状態だったらしい。弾き出されないよう、発売時間が迫ってくるごとにF5の合間を短くして無事に10時を迎えた。
前回は発売時間より10分ほど遅れてのログインだったけれど、今回は10時ジャストにチケットを選ぶ画面まで来た。そして狙ったチケットをポチる。「勝った…」と確信するも、PC画面に現れたのは「お席をご用意できませんでした」の文字だった。
大忙ぎでチケットが残っている表示になっている別日を選択してポチるも、やはり「お席をご用意できませんでした」の表示。何度やっても駄目。席のランクを落としても駄目だった。B席だの立ち見だのなら取れたのだと思うのだけど、A席以上は文字通り瞬殺だったのだと思う。
宝塚友の会の先行先着で売り出すチケット枚数と一般発売で売り出すチケット枚数とでは売り出す数が違うのだろう。発売時間と同時にポチっても勝てないなら諦めるしかない。そして私の宝塚チケットチャレンジは終わった。チャレンジ遍歴はこんな感じ。
- VISAカード貸切公演→全滅
- 友の会1次抽選→全滅
- 産経旅行→瞬殺
- 宝塚ツアークラブ(夢組)→全滅
- 友の会2次抽選→全滅
- 友の会先行先着→A席2枚確保
- マチ☆ソワ(S席確約)→惨敗
- 一般発売→惨敗 ←new!
【追記】遠征覚悟で東京も申し込んで惨敗している。
5時間PCに貼り付いて一般発売でチケットを確保出来なかったのは残念だったけど「やりきった」って気持ちがあったせいか、心は晴れ晴れとしていた。久しぶりに心熱くなるほど頑張った。
『ベルサイユのばら』恐るべし。宝塚は不祥事云々もあったけれど、10年ぶりの『ベルサイユのばら』で、なおかつトップの退団公演ということで、チケット入手はいつも異常に厳しかったみたい。素人にしてはよく頑張ったのではないだろうか。
「劇場で観られるだけでもありがたい」という気持ちで当日は楽しんでこようと思う。「ありがとう」と感謝の気持ちを抱きしめて、私は阪急旅行社の「S席確定だけど高級ランチと抱合せプラン」のキャンセル待ちを申し込んだ。キャンセル待ちなんて回ってこないだろうけど最後まで諦めない。それがヲタクの心意気。