久しぶりに親友のFと会ってランチしてきた。
「Fとランチ」と言ってもランチの内容自体は正直、どうでもいい…まである。とにかく彼女と会って喋りたいのだ。
究極的に言うなら互いの家が最高なんだろうけど、同じ大阪と言っても家が遠いので中間地点あたりで会うことになる。そしてランチから喫茶店に移動してお茶…みたいな流れ。その日は5時間ほど喋りまくってきた。
Fは高校卒業後に市役所に入って公務員になったものの「脚本家になりたい」と上京。結局、脚本家どころか身体を壊して帰ってきた。現在は人工透析を受けつつ非常勤ながらも生活保護のケースワーカーとして働いている。
私もFも人生色々あったけれど、この年になって2人して福祉業界にいるのは感慨深いものがあるし、打ち明け話が出来るのも良い。そしてお互いに知らない知識を交換したり相談出来るのがありがたい。
生活保護と障害福祉って切っても切れない関係があってFは私に聞きたいことがあるし、私もFに聞きたいことがあるのだ。
今回、Fと話をしていて興味深かったのはFが「ここのところ明らかに悪い人(ズルイ人)の申請が増えた」と言うもの。
生活保護って一般の人の間では「働かない怠け者やズルい人間が受給ている」みたいな事を言われがちだけど、今までFは「確かにそう思われがちだけど彼らは本当に働けないんだよ」と説明してくれていた。
少し前に流行った『ケーキの切れない非行少年たち』ではないけれど、知的障害のボーダーだったり「微妙に知的(精神)障害者かも?」だったりする事が多く、実際に生活保護を申請してから療育手帳を取得する人もけっこう多いとのこと。
だけど、最近は「明らかに不正」と言う申請が増えているそうだ。例えば…だけどタワマンに住んでいて生活保護を申請してきたり、子どもを私立小学校に入れようとしながら生活保護を申請してきたり…みたいなパターン。
「そんなの申請、通るの?」と聞くと「いくらなんでも通る訳ないよ。却下してる」とのこと。なんでも「明らかに悪い人」にはパターンがあって同じ言い訳や理屈、手法を使ってくるそうだ。「もしかしたらネットでそう言う情報(資料)が出回っているのかも知れない」とF。
一般人からすると「生活保護は生活に困っている人が受ける物」って認識なので、タワマンで暮らしながら生活保護を申請してくるとか本当に訳が分からないけれど、実際にそんなケースがあるらしい。
私からもFに色々な話をした。特に発達支援関連の話や対応についてはFも日々思うところがあるみたい。お互い、他業種とは言うものの「ちょっと知っておいた方が役に立つ」って制度や知識は山ほどあるのだ。
Fとのお喋りは時間がいくらあっても足りない感じ。5時間なんてアッと言う間だった。「次に会う時までに新しいネタを仕入れておくね」と約束して別れた。
なお、Fと会う時は「喋りたいことリスト」を用意して挑んでいる。次に会えるのはいつになるか分からないけれど、楽しいお喋りが出来たらいいな…と思う。
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