この夏。我が家は旅行へ行かない。娘もミュージカル教室が忙しいので夏休み恒例のキャンプにも行かない。
我が家はごく普通のサラリーマン家庭。黄金週間に清水の舞台から飛び降りる覚悟で中国旅行に行ったので、今年の夏の旅行は予算的に自粛することにした。
……とは言うものの、娘にとって小学校生活最後の夏休みだと言うのに、家族レジャーを1つもしないのは寂しいので、家族で『八月南座超歌舞伎』を観に行くことにした。
八月南座超歌舞伎とは中村獅童と、ボーカロイドの初音ミクがコラボしたもの。
娘が大人になるまでに歌舞伎は1度、経験させておきたいな…と言う気持ちがあったのと、生協でちょっとだけお得なチケットが販売されていた…って事もあって、決してお安くはないけれど家族で観に行くことにした。
私自身は舞台芸術は何でも大好きなので、歌舞伎は何度か観に行っている。生まれてはじめて坂東玉三郎を観た時は「これは女性より綺麗だ…こりゃ好きになるわ…」と感心した記憶がある。
歌舞伎ってなんとなく交渉な芸術…みたいな受け取られて方をする人がいるけど、案外俗っぽいし、難しくない。宝塚と同じく、新しいものもどんどん取り入れていて「面白ければ細けぇこたぁ、いいんだよ」みたいなノリがある。
八月南座超歌舞伎は一般的な歌舞伎とは違うけれど、それでも歌舞伎の雰囲気は味わえると思うし、娘のミュージカル教室にも役立つんじゃないかと思っている。
娘はヲタクではないけれど、初音ミクくらいは知っているので取っつきやすい気がする。
歌舞伎って普通のお芝居やコンサートに較べるとチケットがお高いのが難点だけど、上演時間が長くて、必ず間に「食事休憩」がある。幕間にお弁当を食べるのも娘にとっては良い経験になるだろう。
……とは言うものの。私も歌舞伎を観に行くのは15年以上ぶり。
上演時間とかちゃんとおさらいしておかねば…と、八月南座超歌舞伎の公式HPをチェックしていたら、ある事に気がついてしまった。
観客が揃ってサイリウム(ペンライト)振ってる!
「超歌舞伎」の公演は、ペンライト(サイリウム)を振って参加し、舞台との一体感に包まれることがだいご味。さらにもう一つの目玉は、自由にかけられる“大向う”です。
八月南座超歌舞伎より引用
私、今まで生きてきてペンライト振るようなLIVEとか行ったことないし、ヲタクだけど、現役であれこれ活動している時は「応援上映」とか、そういうシステムはなかった。
ペンライトなんて振ったこともなければ、買ったこともない。
買わねば!(使命感)
アマゾンで色の変更が出来るサイリウムを3本購入した。
もしかしたら1回こっきりしか使わないかも知れないので、単色サイリウムや100均で売っているので安く済ませることも検討したけど、せっかくの楽しい観劇なのだもの。ケチっている場合ではない。
それにしても…この歳になってサイリウムを振り回す事になるとはなぁ…今から楽しみで仕方がない。実は応援上映とか、LIVEでサイリウム振って盛り上がっている人達を見て「私もやってみたいなぁ」と思っていたのだ。
超歌舞伎を観に行くのはもう少し先のことだけど、目一杯楽しんでこようと思う。