娘はTBSで放送される『SASUKE』と言う番組を熱愛している。
『SASUKE』はご存知の方も多いと思うのだけど、ガチ体育会系の大人が本気で挑むフィールドアスレチックのようなもの。特番として放送されていて、娘は毎回楽しみに視聴している。
先日も久しぶりに『SASUKE』の放送があった。
娘は実況マンさながらに「あれはキツイわ…」とか「ジャンプが足りてないよね」などツッコミを入れつつ楽しく視聴していた。体育会系の娘には何やらグッっとくる物があるらしい。
ちなみに夫も『SASUKE』大好き人間。夫はヲタクであると同時に体育会系でもあるので、やはりグッっとくる模様。『SASUKE』の放送中はスポーツに全く興味のない私のボッチ感が凄い。
それはそれとして。『SASUKE』を観ていて何気なく「『SASUKE』って、挑戦者以外の人達も楽しそうでいいよね。みんなで応援してる感じって言うのかなぁ。なんか凄いよねぇ」みたいな事を娘に言ったところ、娘から「ちょっと…何言ってるの?」みたいな目で見られてしまった。
「お母さん。あの人達は『SASUKE』で繋がった仲間なんだよ! 仲間を応援するのは当たり前じゃない」
ごめん…お母さん、体育会系じゃないから、そう言うのちょっと難しい。
私とてスポーツで繋がった「仲間」とか「絆」って、アニメや小説では楽しんでいたれど実感として感じた事は無かったのだ。
あれは「物語の中の出来事」としか捉えていなかっただけど実際にあるものなのだなぁ。私からすると「ラピュタは本当にあったんだ」みたいな世界だ。
そう言えば体操の試合も似たようなノリがある。
体操の試合では仲間が演技の前に名前を呼ばれて「はい」と返事をした後、「ガンバー」と声援を贈るシステムになっている。
体操歴の浅い子達は遠慮がちな「ガンバー」なのだけど、体操歴がそこそこある子達の「ガンバー」は統制が取れていて実に素晴らしい。娘も「ガンバー」とかやっているうちに、そういうノリが染み付いてきたのかも知れない。
私はまだ体育会系の世界に生きる人達のノリをイマイチ掴めておらず、戸惑う事が多い。
そしていつも「私には無理だけど凄い世界だなぁ」と感心させられる。娘がいなければ知らなかった世界だけど、せっかくなので楽しませてもらいたいな…と思う。
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