我が家は今年からおせち料理もお雑煮もリストラしたので元旦から普通にパンを食べた。
「日本人としてお正月的な物をもう少し大切にした方が良いのではないか?」と多少後ろ暗い気持ちになったのだけど、この年末年始はかつてないほど素晴らしいものだった…と言うことをご報告したい。
おせち料理とお雑煮をリストラしたとしても、家族が揃って食事をする機会の多い年末年始。食事の支度から解放される訳じゃない。
年末は「お正月」と言う大義名分のもと、食品の値段が跳ね上がる。肉も野菜も果物もビックリするほど馬鹿高い。しかし「おせち料理とお雑煮を作らない」ってだけで「今年はお財布に余裕があるかも」と言うことに気がついた。
おせち料理やお雑煮の材料って、なんだかんだ言って高くつく。それほど豪華にしなくても、蓮根や里芋でさえ目玉が飛び出るほど高いのだ。
今までは「これはお正月を迎えるための税金のようなものだ」と諦めていたのだけれど、今年はそう言うストレスは皆無だった。
鍋食材が高いのには辟易したけれど白菜は最寄りの八百屋軒よろず屋で丸ごと1個購入したし、白ネギは値段がピークになる前に購入して「ビニール袋に水を入れて白ネギの足元が浸かるようにして大きいジップロックに入れて立てて保存」と言う方法を駆使したので意外と高くはなかったし、白ネギも長持ちしてくれている。
キノコ類は生協で購入。生協の野菜って普段は安くないけれど、スーパーの野菜が高騰する時期はむしろ安くて大助かりだった。
夕食は大晦日・元旦・2日と鍋3連発。
元旦は朝からロールパンとハム、サラダ、果物にヨーグルトをワンプレートに盛り付けて「いつもよりちょっとお洒落風」にした。
おせち料理もお雑煮も好きではない家族はニコニコだったし、私も手間がかからなくてニコニコだった。
…とは言うものの。お正月らしい事を何もしなかった訳ではなくて、年賀状はちゃんと出したし鏡餅としめ飾りは飾った。
大掃除はしなかったけれど、大晦日の夜は居間のコタツでお菓子を食べながらテレビを観る…と言う大晦日らしいことをした。
おせち料理もお雑煮もリストラしてしまったけれど、困った事は何1つなくむしろ家族には好評だった。
今まで「ちゃんとしなきゃ」と言う固定観念に囚われていたけれど、ちゃんとしない事で家族が楽しく過ごせるならその方がありがたい。我が家は来年以降もこの方式で行こうと思う。
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