2日間、職人さんに入ってもらって和室の壁のリフォームが完了した。
今回、和室の壁に塗ってもらったのは「砂王」と言う壁材。1日目に下地を塗って、2日目に壁材を塗ってもらった。
従来の砂壁や綿壁と違って石のようにカチッっと仕上がるらしく「少々、掃除機を当てても大丈夫ですよ。昔の壁と違って長持ちします」とのこと。
完全に乾くまでは触っちゃ駄目とのことなので、どんな感じなのかは分からないけれど少なくとも見た目的には素晴らしく美しくなった。
何しろ、今までは壁の表面が禿げていたり土壁が落ちて穴が空いていたりしたので、感動の仕上がりと言っても過言ではない。
色は少しグレーのかかった白を選んだ。
照明の光が反射して、部屋の中が今までよりも明るく感じられる。思えばこういう事は結婚して家を買う時にやっておくべき事なのだなぁ。
あの頃は、私も夫も「家庭より仕事」というスタンスだったので「仕事は出来るだけ休みたくないし、結婚するにあたっての雑用は出来るだけ省略する」と言う方向で物事をすすめてしまっていた。ま…それもこれも、いまさらな話なのだけど。
超本気でDIYする人は自分達で塗るらしいけど私達には無理だった。
1日目の夕食と2日目の朝食は居間が使えないてので、フローリングの台所で食事をしたのだけれど、いつもと違った雰囲気に「なんだか旅行に来たみたいで楽しいねぇ」と娘がやけに喜んでいた。
私は「このとっ散らかった感じって、引っ越ししてきた日の夜って感じだなぁ」なんて事を思っていた。
今回は数年ぶりに本棚を動かしたのだけど、本棚の後ろに何か紙のような物を貼った後があった。
「本棚の仕様書的なものかな?」と思いつつ、せっかくなので綺麗に剥がしたのだけど、紙を剥がしていてふと思い出した。
本棚の後ろに貼ってあった紙は「差し押さえ物件」の紙だった…って事を。
実家は家も家財道具も父の会社の借金の担保にもなっていたので、何度か差し押さえを経験している。差し押さえと言うと「何もかも持って行かれちゃう」と言うイメージがあるかと思うけれど、その場で買い戻す現金があれば特に問題なく生活を続行出来る。
裁判所の人だの、古物商の人だのがやって来て、差し押さえ物件を持っていかれる時に査定額を支払えば買い戻す事が出来るのだ。
まぁ…これを読んでくださっている方には必要ない知識だと思うけれど、雑学の1つとして。
壁のリフォームが完了した夕方、畳床暖房の畳を作ってくれる職人さんが寸法を測りにやってきた。ものすごくキッチリ作ってくれる…らしい。
実際、今の和室は畳と畳の間に微妙な空き間のある箇所があるのだけど「こんな隙間は出来ませんよ」とのこと。今までは隙間に挟まったゴミを掃除するのが面倒だったけれど、その手間が無くなるのかと思うと期待が高まる。
畳床暖房の工事は1日で終わるとのこと。
それにしても家のリフォームって楽しいなぁ。お金があればあっちもこっちも手を入れたいところがある。
しかし資金には限りがあるので今回のターンは畳床暖房の導入でオシマイ。来年は2階の和室どうにかしたいな…思っている。
2階の和室は雰囲気こそ暗いけれど、壁自体は落ちていないので和室の壁の上から塗装出来るペンキを塗って、毛羽立った畳の上に絨毯を敷こうと思っている。
来年またそういう事が出来るように、節約生活に努めたいと思う。