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とにかくウツなOLの、人生を変える1ヶ月 はあちゅう 角川書店

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若い女性の間で評判になっているようなので、昔若い女性だった私も読んでみることにした。

「とにかくウツなOL」と言う設定が良い。私もOLだった頃はそうだったから。

作者のはあちゅうについてはこの本を読むまで全く知らなかったけれど、カリスマブロガーとのこと。意識高い系とかリア充系の人なんだろうか。

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とにかくウツなOLの、人生を変える1ヶ月

毎日を鬱々と過ごすOLの奈緒が会社を休んだ日、表参道で出会った真っ白な建物。「メンタルジム・ヒカリは人生を激変させたいあなたのための場所です」―

書いてあったメッセージに、奈緒は思わず足を踏み入れた。奈緒を迎えたカウンセラーは、なんと人気モデルの中条ヒカリ。

早速、容赦ない質問攻めをしてくるヒカリにひるむ奈緒だが、問いに答えていくうちに、漠然とした不安の正体が見えてくる。

アマゾンより引用

感想

さて。肝心の内容だけど、要するに自己啓発本だった。『ブリジット・ジョーンズの日記』のようなOL奮戦記かと勝手に思っていたので拍子抜け。

主人公のOLがカウンセリングを受ける事で考え方を変えていき、良い方向に変わっていく…と言う話。

ブログで読むなら面白いかも知れないけれど、1冊の本として読むと正直微妙。

前向きな話だし、ハッピーエンドだし、そう言う意味では悪くない。カウンセラーの言っている事は正論ばかり。ひと言で言うと「心の持ち方を変えるだけで幸せになれるよね」って事。

その事実を1冊かけて懇切丁寧に教えてくれている。しかし正論とは言うものの「そんなに上手くいくかな?」と思ってしまったのも事実だ。

「ちゃんとした食事をとる」とか「出来ない事にたいして言い訳しない」とかって話は、まったくもってその通り。

しかし主人公の場合「とにかくウツなOL」と言っても、そこそこ収入のあるOLさんなのだ。なので自由になるお金はけっこうある。

「ちょっと奮発してデパ地下で美味しいお惣菜を買って…」とか「お茶にこってみた」とか、そう言う事ってお金があってこそ…であって、昨今流行りのワーキングプア層だったらこうはいかない。

また「恋人が出来ない云々」の話についても、恋愛とか結婚って運とか縁の力も大きいように思うので「努力だけじゃどうにもならない事もあるんだよ」と思ってしまった。

もちろん舞い込んできたチャンスを掴む力を養う事は大切だと思うのだけど。

要するに私には合わない本だった。

これは私が現在OLじゃないから、そう感じたのではなくて、現役で働いている頃に読んだとしても同じ感想を持ったと思う。

……とは言うものの、この作品を読んで元気になる女性もいるだろう事は想像できるので、これはこれでアリなのかな…と思う。

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