ヲタク話で恐縮なのだけど昨年末から数年ぶりに夢中でゲームをプレイしている。きっと、このサイトをご覧になっている方の多くは興味のない話だと思うのだけど、書かずにはいられないので書いておく。
プレイしているのは1994年にスーパーファミコンで発売された『アンジェリーク』を焼き直した『アンジェリーク ルトゥール』と言う乙女ゲーム。
43歳の私にとっては「青春の日々再び!」って感じだ。
実は私。結婚して、娘を育てるようになってからは「私、もうヲタクとして枯れてしまったんじゃないかな……」「私、ヲタクとして駄目かも知れない…」と思っていた。
年を取ってもずっと変わらない自分でいたつもりだったのに、身も心もただのオバチャンになって「何かに夢中になる」とか「トキメク」とか言う気持ちを無くしてしまったんじゃないかな……と。
しかし全く問題無かった。人間の本質はそう簡単には変わらないらしい。
たぶん私は自分が思っていた以上に色々な感情を自制していたのだと思う。解禁したら、ちゃんとハマれるし、ちゃんとトキメク。
独身の頃のように「徹夜でゲーム」なんて事はしないけれど、楽しくって仕方がない。
私が初めて『アンジェリーク』をプレイしたのは20年も前のこと。流石に20年前と同じようにはいかなかった。なんと言うのかな……20年前に好きだったキャラクターは今でも変わらず好きなのだけど、20年前に苦手だったキャラクターも好きになっちゃって、ますます好きが昂じてしまったと言うか。
久しぶりにゲームをしてみて私の中で眠っていた荒ぶる魂が目を醒ましたようだ。
だけど最初はゲームをしようとは思っていなかった。
『アンジェリーク ルトゥール』が発売されるのは知っていたけれど「久しぶりにゲームをすると言ってもPSP(ゲーム機本体)持ってないし、ゲームしている余裕なんて無いし……」と、自分の欲望に目を逸らしてたのだけれど「買っちゃいなよ!」と夫が背中を押してくれて、実家の弟が「それなら使ってないPSP貸すよ」とゲーム機本体を貸してくれた。
夫と弟がいなければ、ずっと横目で眺めるばかりでプレイしていなかったと思う。
夫と弟には感謝してもしきれない。プレイして良かった。私、まだ枯れてなかった!
最近「年を取る」と言う事について考えずにはいられない。10年前の私は今の私の状態を想像する事が出来なかった。独身時代は「今」がずっと続いていくように思っていた気がする。
自分でも知らないうちに流されていって「私も変わっちゃったんだな」なんて事を勝手に思い込んだりして。
久しぶりにゲームをしてみて「ゲーム自体が面白い」と言うのが嬉しいのもあるけれど「私はまだヲタクとして駄目じゃなかった」って事を確認出来たのが何よりも嬉しい。
この年末年始は私の中で何かが大きく開いた気がする。ヲタクとか、そういう方面の事だけじゃなくて、自分で自分の枠を作って閉じ籠もってちゃ駄目だって事に気がついた。
もしかしたら『アンジェリーク ルトゥール』は私にとって転機になるかも知れないな……と思ったりする。
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