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金木犀と昭和の家。

私が子どもの頃、秋と言えばそこここから金木犀の香りがしたものだけど、最近は金木犀を植えているお宅が少ない。

金木犀と言うと「トイレの芳香剤」の印象が強いせいか、いつの間にか流行らなくなってしまったけれど、高度成長期に建てられた昭和の住宅には判で押したように金木犀が植えられていた。今は金木犀に変わって、ハナミズキを植えているお宅が多いように思う。

私が子どもの頃に暮らしていた家の周囲は柵や塀ではなく、生け垣があって金木犀が植えられていた。子

ども心に金木犀の香りがすると「秋だなぁ」と言う気持ちになったし、橙色の金木犀の花が落ちる頃になると「そろそろ寒くなるのかなぁ」なんて事を思ったものだ。

しかし先日、用事があって普段通らない通りを歩いていたら、むせ返るような金木犀の香り包まれた。昭和40年代に建てられたであろう少し古めの住宅が並んでいる通りで、前庭にはそれこそ判で押したように金木犀か植えられていた。

金木犀って1本でも良い香りがするけれど、ある程度集団化した方がその実力を発揮するらしい「金木犀はこうでなくっちゃ!」と言う気持ちにさせられてしまった。

南欧風の白い壁の小洒落た住宅も素敵だけれど、生け垣があったり金木犀が植えられているような昭和の家も風情があって良いものだ。

他人事として眺めているのは良いけれど、昭和の家の庭はたいそう手間暇がかかるのだ。

生け垣は定期的に刈り込んで整える必要があるし、金木犀の花は地面に落ちる。もし自分が1から家を建てるとしても、生け垣なんて作らないだろうし、金木犀も植えないと思う。

金木犀が廃れてしまう理由は分かっているけれど、この風景が無くなっていくのは寂しいな……などと勝手な事を思ってしまった。

今は本当に良い季節だ。冬が来るまで楽しんでおかなくちゃな……と思う。

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日記
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白い木蓮の花の下で
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