辛かった夏休みがようやく終わった。これでようやく自分の時間が持てるようになる。
我が家の一人娘は小学2年生。幼児時代を思えば随分手掛からなくなったものの、何かと付き添いが増えて楽になった感はあまりない。
実家の母からは理解してもらえないのだけど今の育児は昭和の育児と違うのだ。日記には何度となく書いているけれど『サザエさん』の時代は終わったのだ。
先日も『サザエさん』でカツオとワカメがプールで水泳の練習をする話があったけれど、子ども同士で行っても良いプールなんて、少なくとも私が住んでいる地域には存在しない。
それどころか「保護者1人につき子ども2人までしか入れません」と言う規定があるプールも多く、3人以上の子どもがいる家庭は父親がいるときにプールに行くか、ママ友の助けが必要になる。
すっかり話がズレてしまったけれど、要するに今の子は小学生になっても手掛かる。
夏休み中はなんだかんだと娘とべったり一緒だったので娘が夏休み講座を受けている時間等の「待ち時間」がかなりあった。従って夏休み中は意外と読書の時間が取れたのだけど、読書の質は悪かったように思う。暑さにやられて集中出来ず、文章が頭の中を滑っていく感じ。
本の選び方も悪かった。我が家は週に1回図書館に行く習慣がある。
娘が学校に行っている時は、娘の希望を聞いた上で、私が自分の本と娘の本を借りてくる。しかし娘が夏休み中は娘と一緒なので、私の本をゆっくり選んでいる余裕がなくて、ついつい「オススメコーナー」とか「新刊コーナー」にある本の表紙だけ見て借りていたので、その日の気分とは真逆な本を選んでしまったり、続けて2冊も震災文学を選んでしまったり。
ネットで情報を仕入れて、良さげな本を予約するなり、メモっておくなりすれば良いのは分かっていたけれど、それをするだけの余裕が無かったのだ。
また「数うちゃ当たる」的な読書をしてしまったのは私自身のストレス解消もあったと思う。依存症……とまで言うと大げさだけど、本を読むことで現実から逃避していた事は否定出来ない。
読書は数をこなせば良いってものじゃない。この夏は沢山の本を読む事が出来たけど上滑りな読書しか出来なかった。
夏休みも終わったし、これからは涼しくなって来るだろうし「量より質」の読書をしたいと思う。
読書に限らず夏休みの間は目の前のことをこなしていくのに精一杯で落ち着いて何かを考えたり、取り組んだりする事がほとんど無かった。これも秋からは改めて行きたいな……と思う。