年末年始の過ごし方はご家庭によって色々形が違うと思う。実家住まいかそうじゃないか。実家が遠方で帰省が必要なのか、それとも近距離なのか。年末年始に旅行に行く派か家で過ごす派か。
我が家の場合、元日は夫の実家へ行くことにっなていて、2日は私の方の実家と会食する…と言うのが定番パターン。年末年始の年越し旅行に憧れはあるものの、母達が生きている間は同じスタンスでいくと思う。
大晦日は毎年、昼食に年越し蕎麦(にしん蕎麦)を食べて、午後から少し遠くのファミレスまで歩いてスイーツを食べに行くことになっている。年越し蕎麦を食べるのは一般的な風習だけど、スイーツは我が家独特の謎風習。
「大晦日にスイーツを食べに行く」と言うのは娘が幼児の頃にはじまった行事で明確な意図を持って行われた。
大晦日…って子どもは案外暇なのだ。「子ども大掃除の手伝いをすればいい」って話だけど、体力モンスタータイプの子どもの場合、大掃除の手伝いくらいでは体力を持て余してしまう。大晦日友達と遊ぶわけにもいかない。そこで編み出したのが「大晦日にやるべき家事は午前中のうちに爆速で終わらせて午後から娘と遠出する」という作戦だった。
……とは言うものの。暖かい時期ならまだしも、大晦日ともなると公園で長時間遊ぶのは親の方が辛い。なので「今日は大晦日だからファミレスに行ってオヤツにパフェを食べようね」とファミレスまで歩かせてパフェを食べ、帰りにちょっと大きめの公園で遊ばせて、娘の無駄な体力を消費させていた。寒い中ゴリゴリ歩かされて、好きなパフェを食べて心を満たし、帰りに公園で遊んだ娘は機嫌良く寝てくれたので「大晦日スイーツ大作戦」は大成功を収めた。
娘の成長と共に「公園で遊ぶ」という部分は省かれることになったものの「大晦日の午後から家族でスイーツを食べに行く」という風習だけは続けられてきた。
だけど娘も17歳、先の大晦日はふと「もう親とスイーツ食べに行く年でもないか?」と思い至り「今年の大晦日スイーツはどうする? 外出るのは寒いし、気乗りしないなら行かなくてもいいよ」と聞いてみたところ「行く」との返事。それどころか行き先もちゃんと考えていた。
毎年、ファミレスに行っていたけど一昨年は新しく出来た星乃珈琲店に行き先を変えてみたものの「星乃珈琲店は選択肢が少ないから、やっぱりファミレスがいい」とのこと。娘がいまだに「親と一緒にファミレスでスイーツを食べる」という行事を嫌がっていないことに驚いた。
彼女なりに「我が家の年末年始はこれ」みたいなものがあるのか、それとも単純にスイーツが食べたいのかは分からないけど、娘が望むうちは大晦日スイーツを続けていこう…夫と確認した。
2024年の年末はココスで私と娘は季節限定のお芋とりんごのミニパフェ。夫はチョコレートのミニパフェを食べた。
2025年の大晦日はどんな風に過ごしているのか想像がつかない。実のところ私はもうスイーツに執着無いので大晦日の午後は家でゴロゴロしていたいんだよなぁ~ってのは、ここだけの話。今はまだ家族の時間を大切にしたい。