うちの職場。かなりヤバい。何がヤバいか…って事業所の存続自体が危ぶまれるくらいにヤバい。
働いている人達のどれくらいが危機感を持っているかは知らないけれど、事業所の形態を変える話が持ち上がっているのは事実だし、少なくとも私は「もしかしたら来年は私、いらないかもね」くらいに思っている。
私が現在のパート先である児童発達支援センターで働く事になって今年で3年目になる。たった3年しか働いていないのだけど、通園児さんの人数が右肩下がりなのだ。職務規定数、何でもかんでも書く訳にはいかないけれど、ざっとこんなイメージ。
- 勤務1年目の通園児さん人数→20名後半
- 勤務2年目の通園児さん人数→20名前半
- 勤務3年目の通園児さん人数→10名前半
たった3年で通園児さんが激減しているのだ。ちなみに施設の受け入れ人数MAXは40名。過去の資料を見ていても常に30名以上の通園児さんが利用されていた。
「少子化が進む世の中だから通園児さんの減少は仕方ないのでは?」と思われる方おられるかと思うのだけど、それは違う。少子化は進んでいるものの、障がい児の数は激増している。医療の発達によって昔なら助からなかった子が助かっているから、障がい児や医療的ケア児が増えていると言われている。
さて。「障がい児や医療的ケア児が増えているのに、どうして通園児が減っているのか?」って話だけど、これは社会的な構造が密接に関わっている。主だった理由は3つある。
- 民間施設の増加
- 共働き家庭の増加
- 子育てに対する意識の変化
私が働いている支援センターでは親子通園が必須条件になっている。日々、行っている事は保育園や幼稚園と近いけれど、常に「お家の人と一緒である」ことが求められる。正直、保育園や幼稚園のように「子どもを園に送り届けたら安心して仕事なり家事なりに専念できる」みたいな感じではない。
一方、民間の施設(児童発達支援)の場合、子どもだけで利用することができる。子どもを預けた後、仕事をしたり自由な時間を満喫することが可能なのだ。
- 子どもを預けて働かないと食べていけない
- 子どもを預けて自由な時間を楽しみたい
…と考える保護者の方は児童発達支援センターではなく、民間の施設を優先する傾向が強い。実際、今年度は通園児さんで月曜日から金曜日まで通園されるお子さんは1人もおらず、民間施設が優先されている。
親子通園ではなく、親子分離での療育が選ばれるのは「仕事をしないと生活できない」ってご家庭もあれば「親子通園はシンドイから嫌。子どもを預けて自由な時間を楽しみたい」ってご家庭もある。
「親子通園に需要がないなら、そんな制度は辞めちゃえばいいのでは?」って話だけど、親子通園制度が出来た経緯には明確な理由がある。
例えば…だけど重い的障害を持ったお子さんの場合、意思の疎通をする事自体が難しくて親子関係を築けないことがある。親子で児童発達支援センターに通ってもらうことで親も子も障害について学んでもらいつつ、保護者の方が「我が子を可愛い」と思ってもらえるようにサポートすることは重要なのだ。
……とは言うもの、いくら素晴らしい理念を掲げてみたところで需要が無ければ話にならない。来年度は今年度より通園児さんが減る可能性だってある(と言うか、個人的には間違いなく、そうなると思っている)
- 通園児減少の仲、来年度、非常勤の席はあるのか?
- 今の状態が加速しても私は更新したいのか?
今年は自分自身の身の振り方を考える年になりそうな予感がする。
仕事自体は好きだけど泥舟と共に沈んでいくのは嫌なんだなぁ。最終的には自分で決めるしかない事だし、今はまだボンヤリとしか考えられないけれど、これから仕事をどうしていくかについては自分の利益と家族の幸せを含めてしっかり考えていきたいと思う。
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