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をちこちさんとわたし 小島水青 中央公論新社

なんだか掴みどころの無いフワフワした読み物だった。

題名の「をちこちさん」は感じで書くと「遠近さん」となる。主人公で一人称の「わたし」の正体が最後まで分からず、分からないまま読み進める必要があって非常にもどかしかった。

読む人を思いきり選ぶ作品だと思う。梨木香歩あたりが好きな人は好きかも。私はちょっと苦手なノリ。だけど珍しい作風だとは思う。

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をちこちさんとわたし

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気難しがり屋の男と記憶を持たない女の、ちぐはぐで、へんてこで、それでいて穏やかな日々。

しかし、やがて明らかになる「ほんとうのこと」は、かげろうのように見え隠れする平凡な幸せを、容赦なく遠ざける。やさしい嘘つきたちの、淋しさをめぐる物語。

アマゾンより引用

感想

主人公の「わたし」は、現在に至るまでの記憶が無く途中から「菊」と呼ばれる。最初の様子だと10歳くらいの少女かな……と言う印象。(ちなみに最後まで年齢は明かされない)。

そして物語の舞台は大正か昭和初期だろうと思って読んでいると、なんと途中から携帯電話だのスマホだのが登場して現代である事が分かる。

たぶん「あえて」の事だとは思うし、あえて曖昧にしておくことでミステリアスな雰囲気を作ることには成功していると思うのだけど「ええっ! それはどうなの?」と興醒めしてしまった。

物語の雰囲気を楽しみつつ「わたし」の正体を探すのがメインになってくる。

「幽霊なのかな?」とか「監禁事件の被害者なの?」とか「妖怪とか座敷わらし系?」とか「動物の变化とかそんな感じ?」などと、色々想像出来るような作りになっている。

その書き方は悪くないと思うのだけど、結局のところ正体を知っても「おおっ!これは意外な展開」とか「なるほどなぁ」とか思えないのが残念な感じ。

あまり引っ張られ過ぎて「わたし」の正体なんて正直、どうでも良くなってしまっていた。

個人的な好みとしては、相性の悪いタイプの作品ではあるけれど、ファンタジーとか怪奇小説とか好きな人なら楽しめるかも。フワフワ、モヤモヤした世界観は独特の物がある。

新しいタイプの幻想小説を目指しているのだろうか?

「あえて、そう書いています」と言われてしまえばそれまでだけど、どこかしら投げっぱなし感があって、私の読み方が悪いのか、最後まで読んでも色々な事に納得する事が出来なかった。

表紙の装丁に惹かれて手に取ったのだけど、表紙以上に惹かれる物を見つける事は出来なかった。

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白い木蓮の花の下で
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