昔から「髪は女の命」と言う言葉があるけれど、女性の髪はロングヘアーに限ると思っている。
ショートカットでも美しい人は美しいし、ファッションの流行は時代と共に移り変わっているので「女性の髪はロングヘアーに限る」だなんて古臭い価値観でしかないのは分かっているけれど、それでも私は長い髪が好きだ。
こればかりは好みとしか言いようがなく、シャンプーのCMのように美しく長い髪の女性を見ると「ふわぁぁ」って気持ちになってしまう。
だがしかし。そんな私の髪は結婚してから、どんどん短くなっている。
娘を産んだ頃はボブヘア(おかっぱ)だった。しかし「手間のかからない髪型」追求していくうちに、どんどん短くなっている。そして現在はショートカット。辛うじて耳は隠しているけれど、耳も出して猿みたいにしても良いとさえ思っている。理想とは真逆の方向性。
神田うの「お洒落は痩せ我慢」と言う言葉は名言だと思う。
「子育てで忙しいからお洒落が出来ない」なんて言い訳だと思う。実際、育児中でも小奇麗にしている母親は多い。だけど私は痩せ我慢が出来ないタイプみたいだ。頑張れば出来なくもないのだろうけれど自分のお洒落に時間をかけてはいられない。
我が家はお風呂に入ってから夕食なので入浴後は一刻も早く夕食の準備に取り掛かりたいのだ。パーッと洗えてサッっと乾くショートカットは魅力的。生活スタイルが変わってきたら、再び髪を伸ばすかも知れないけれど、しばらくはショートカットを続けると思う。
……とは言うものの。私は毎年暖かくなるとお洒落をしたくなってくる。冬場は防寒重視で服を選ぶのだけど、防寒を気にしなくて良いとなると身も心も軽やかになって「ショボくれおばさんスタイルじゃダメだ」と思うようになる。
最近気になっているのが「イヤーカフ」と「ピアスっぽく見えるイヤリング」。イヤーカフは耳につけるクリップ式のイヤリング。ショートカットを通すなら、いっそ猿のように耳を出して飾りを付けた方が素敵なんじゃないかな……と。
40代のおばさんが付けても良いものかどうかが悩みどころ。イヤリングは落とすリスクが高くて消耗品だと思っている。
だから高価な物ではなく、万が一落としても「まぁ仕方ないか」と思える物にしたいのだけど、リーズナブルなアクセサリーって若者専用ってイメージがある。
小学生の子どもがいる40代のおばさんだけど乙女心が抑えきれない。要するに40代になってからはお洒落の方向性が分からなくなっているのだ。
……いつか変な方向に暴走してしまいそうで怖い。