散歩をしていたらスッポンを見掛けた。
「あっ。亀が上がってきてる」と何の気なしに目を向けたところ、私の知っている亀とは違っていた。「もしかしてスッポン?」と思ったものの、生物に詳しい訳ではないので帰宅して調べてみたところ、どうやらスッポンで間違いなさそうだった。
スッポンってもっと特殊な生き物かと思っていたけど、意外にも普通の住宅街を流れている川でも生息しているみたい。
私が子どもの頃(昭和40年代)の近隣の川は汚くて変な匂いのする汚水が流れていたけれど、工場排水を別ルートで流すようになり、下水道も整うようになってからは、川が綺麗になっていて、様々な生き物を見掛けるようになった。
- フナ
- 鯉(巨大なのがワンサカいる)
- 蛇
- サギ(アオサギ・シロサギ・クロサギ等)
- カモ
- ヌートリア
- 亀
- スッポン←NEW!
それにしても地元でスッポンを見掛けるとは思ってもみなかった。
スッポンのことを調べていたら「スッポン 捕まえて食べる」と出てきた。どうやら日本には意外と野生のスッポンが棲息しているらしく、捕まえて食べた人もいるみたいだ。「スッポンを捕まえて料理屋に売る」みたいなことをする人もいるらしい。
スッポンと言えば戌井昭人は『すっぽん心中』と言う作品で芥川賞候補になっている。作品を読んだ時は「スッポンを捕まえて売るとか無理じゃない?」と思っていたけど、意外とアリなのかも知れない。
『すっぽん心中』は題名に「心中」と入っているけど、心中ネタでもなんでもなくて、どちらかと言うと飄々とした作風で面白かったので興味のある方は是非。
身近な自然は時代の流れと共に身近な自然が破壊されていく…と言うイメージがあるけれど、私の住んでいる地域では意外とそうじゃないのが面白い。
今度スッポンを見掛けたら捕まえて鍋にしようかな…なんてことをボンヤリと思ったりした。(もちろん冗談です)
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