この黄金週間は久しぶりに夫の実家に行ってきた。
4月は夫の会社や私のパート先でコロナ陽性者が出たので訪問を控えていたけれど、1人暮らしをしている義母を放ったらかしにする訳にもいかない。義兄と義姉は医者と看護師の夫婦なので、落ち着くまで訪問を控えている。迷いはあったけれど「これ以上、顔を見せないのも可哀想だ」ってことで、行くことにした。
ワクチン接種の予約の件もあったので、久しぶりに顔を出すことにした。
お昼用になか卯で義母の好きなカツ丼を買って、夫の実家へ。前回の訪問時には台所とトイレの水道の蛇口をレバー式に交換したので、今回は洗面所の蛇口をレバー式に交換した。
夫が洗面所の蛇口を交換する作業をしている時、義母のお喋りを聞いていたけど、時節柄コロナ関連の話題になってしまった。義母はワイドショーやニュースをよく観ているようで、ワクチン接種の副作用について熱く語りはじめた。
- ワクチン接種をして死んだ人がいるらしい
- 熱が出るから仕事をしている人は翌日休みにした方が良い
- 筋肉注射で腕が上がらなくなることがあるらしい
……まさか義母がここまでワクチン接種に対して警戒しているとは思っていなかったので「筋肉注射ってそんなに大変なものじゃないですよ。娘が受けた子宮頸がんワクチンも筋肉注射でしたが、なんてことなかったですよ」と話をして聞かせたが、それでも義母はワクチン接種に対する不信感が消えないらしく、とんでもない事を言い出した。
「仕事をしている人はともかく、人に会う機会のない高齢者はワクチン接種を受けなくても良いんじゃないかしら?」
……思わず真顔で「駄目です」と言い切ってしまった。
- 高齢者はコロナにかかったら重症化のリスクがある
- 仕事をしていなくても人に会う機会はある
- 万が一コロナで死んだら普通のお葬式は出してあげられない
義母には丁寧に説明して「必ずワクチン接種を受ける」と約束してもらった。私は嫁なので落ち着いて対応できたけれど、もし相手が実母だったらブチ切れていたと思う。
後で夫に報告したら「俺がその場にいたら切れ散らかしていたと思う」と言っていた。義母、実母絡みで何かある時って、夫にしても私にしても「実の親」には怒りが抑えきれないけれど、義理の親には比較的落ち着いて対応することができるから不思議だな…って思う。
高齢者のワクチン接種がはじまっているとは言うものの、義母のように「ワクチン接種怖いからやりたくない」って人も多い気がする。幸い、実母は病院大好きっ子なので、ワクチン接種に関しては前のめりなので助かるけれど、義母についてはしっかりチェックしておきたい。
それにしても、まさか自分の身内が「ワクチン接種受けなくても良いんじゃないかしら?」なんてことを言い出すとは思っていなかった。ワクチン接種については実の息子から散々話を聞かされていたはずなのに。
……それにしても、今回は訪問するのをためらったけれど、行って話を聞けて良かった。
「高齢者宅への訪問は控えた方が良い」と言われているだけに加減が難してところではあるけれど、母を放ってはおけないと確信したし、生活のあれこれを確認しなきゃならないことが多かった。
とりあえずキッチリと義母がワクチン接種を受けるよう、しっかり確認したい。